佐藤亜紀先生と岡和田晃氏が出るので、行ってまいりましたよ。11月16日(土)、日仏会館にて。 会場は恵比寿。乗り換え以外で下車するのは十一年ぶりくらいである。駅から会場まで、途中で一回曲がるだけという単純極まりない道筋なのに、その曲がる方向を間違える。時間までに会場には辿り着けたものの、自分の間抜けさ加減に今更ながら落ち込む。 百人弱の入りで半数がフランス人。キニャール本人の講演は日本語のレジュメ付きで通訳なし。タイトルは「文学という言葉には起源がない」 「文学」Littérature(仏語)はラテン語ではlitteraeといい、「文字」litteraの複数形なのだが、この「文字」という語の起源は共和制ローマの時代にはすでに不明になっていたのだそうだ。つまり、タイトルどおり「文学」という言葉の起源も不明なのだそうである。古代ローマ人たち自身もこの謎に挑み、さまざまな説をひねり出したが、結局
NEWS+TOPICS2022年8月27日お知らせ2022年9月発売:『影の越境をめぐって』谷川雁[著]2022年8月27日お知らせ2022年9月発売:『戦闘への招待』谷川雁[著]2022年8月25日お知らせ2022年9月発売:アルトー・コレクションIII『カイエ』アントナン・アルトー[著]荒井潔[訳]2022年8月23日書評黒木秀房氏書評『ちいさな生存の美学』ダヴィッド・ラプジャード2022年7月26日お知らせ2022年8月発売:『マダム・エドワルダ』ジョルジュ・バタイユ[著]阿部静子[訳]2022年7月26日お知らせ2022年8月発売:アルトー・コレクションII『アルトー・ル・モモ』アントナン・アルトー[著]鈴木創士・岡本健[訳]2022年7月14日お知らせ2022年8月発売:『原点が存在する』谷川雁[著]2022年7月14日お知らせ2022年8月発売:『工作者宣言』谷川雁[著]202
ナンシーの著作は、多くが日本語に訳されています。その中心概念である共同性に焦点を当てて見ました。積極的な議論の一つの種になれば幸いです。 Nancy, Jean-Luc ジャン・リュック・ナンシー 1940年生まれ 略歴 1940年7月26日、フランスのボルドー近くのコデラン生まれ。1962年に哲学学位を取得した直後から、カール・マルクス、イマニュエル・カント、フリードリッヒ・ニーチェ、アンドレ・ブルトンといった著者についての本を出版。パリで哲学教授資格を取った後、1968年コルマールで短期間教師を務め、その後ストラスブールの哲学研究所の助手になる。現在もストラスブールに居住し仕事をしている。1973年にはポール・リクールの指導の元でカントについての論文で博士号を取得し、その直後からストラスブールの人文科学部で「助教授」をつとめる。1987年にはトゥールーズで、ジャック・デリダやジャン=フ
中論(ちゅうろん)、正式名称『根本中頌』[注釈 1](こんぽんちゅうじゅ、梵: Mūlamadhyamaka-kārikā, ムーラマディヤマカ・カーリカー)は、初期大乗仏教の僧・龍樹(ナーガールジュナ)の著作である。インド中観派、中国三論宗、さらにチベット仏教の依用する重要な論書である。 本文は論書というよりは、その摘要を非常に簡潔にまとめた27章の偈頌からなる詩文形式であり、注釈なしでは容易に理解できない。注釈書・論書の例は#注釈書・論書を参照。 構成[編集] 冒頭で提示される全体の要旨である「八不」(不生不滅・不常不断・不一不異・不来不去)を含む立言としての「帰敬序」と、27の章から成る。各章の構成は以下の通り[1]。 帰敬序 第1章「原因(縁)の考察」(全14詩) 「縁」(四縁)の非自立性を帰謬論証 第2章「運動(去来)の考察」(全25詩) 「去るはたらき」(去法)の非自立性を帰謬
『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』には、その扉あるいは裏表紙に常に「『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』に発表された全てのテクストは、 出典を明記しなくても、自由に転載、翻訳、翻案することができる」と書かれている。しかし、シチュアシオニストにとってこの銘記は、ブルジョワ的私有概念 を無視した、運動に資する「海賊出版」を自由に行ってくれという意味であり、資本主義システムに嬉々として組み込まれた大出版社がこれを利用することに対 しては、彼らは「事実行為」によってあくまでも闘うという態度を貫いた。(……)したがって、本書もまた「出典を明記しなくても、自由に転載、翻訳、翻案 することができる」。そのようにして本書が活用されることを願う(日本語版『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』木下誠氏による「あとがき」より)。 電子書籍(PDF/epubフォーマット)に対応しました。下の目次
アーレントにヤスパース、ロールズ… よく知られた名前の一方に、フランス語圏で十全な理解と評価を得ていなかったドイツ系ユダヤ人哲学者エリック・ヴェーユ、共産主義政権下のチェコにあってその仕事のごく一部が公刊されていたにすぎなかったいヤン・パトチカがいる。彼らの著作に寄せられた序文や書評など、本書に収められた一連のテクストは、フランス現象学のいわば第二世代を代表する哲学者ポール・リクールの、もうひとつの顔を刻んでいる。フランス思想と、その他の地域の既知・未知の思想との、卓越した橋渡しとしての顔を。 新しい思想に積極的に接近し、それと格闘することでみずからの思索を不断に刷新しつづけたリクールであるが、果実をひとる自分のものとしたのではなかった。 その読書と解釈は、「暴力と政治」という鍵概念を内包する現代世界と切り結ぶ、その道具・武器としての〈知〉を、読む者に届ける。 五月革命や、パレスチナ分割案
定価:本体3,500円+税 ISBN:978-4-624-93232-9 ISBN[10桁]:4-624-93232-3 発行日:2016年5月19日 元版年:1996 判型:四六 ページ:294 Cコード:C0310
1867~1955。香川県生。明治中期から昭和期にわたって活躍したジャーナリスト。1887年に出した『頓智協会雑誌』で、大日本帝国憲法を風刺したため不敬罪で発禁となり、投獄される。その後、8万部を売ったといわれる『滑稽新聞』や『スコブル』『面白半分』『震災画報』など個性的な雑誌を次々に発行する。彼が生涯に発行した新聞・雑誌は40点以上にものぼる。また、風俗史家としての側面を持ち、『猥褻風俗史』『賭博史』の著作を自分の出版社である半狂堂・有限社から刊行したり、学者と在野の好事家を集めて明治文化研究会を結成した。東京大学法学部の「明治新聞雑誌文庫」を設立者でもある。多彩な活動ぶりから、奇人と誤解されることが多いが、戦前という時代に反骨精神を貫いた希有な人物であろう。ちなみに、「外骨」は本名である。(河上進) 「宮武外骨」
ルネッサンスは変化と転換の時代であった.その影響は文芸や美術に限らず,むしろいっそう深く,ヨーロッパ社会のすべて,技術,産業,政治,戦争,宗教,あるいは人口動態にいたるまで,社会のあらゆる局面に及んだ.イタリア半島で十三世紀最後の四半期辺りから始まったルネッサンスはその都市国家群が繁栄を謳歌したのち,十六世紀初頭には破綻してしまう.これを引き起こしたのは,もっと大きな政治単位である「国民国家」を形成するのに成功したフランス,スペイン,そしてイギリスの基をなしたイングランドといった勢力で,これらが以後の一世紀あまり,(国家統一に失敗したドイツも含めて)ルネッサンスを展開し,近代の基礎を築いていく――. 中世の終わりにして,近代を見はるかす転換期に直面した人々,そして諸地域の変化を解き明かし,ルネッサンスの全体像を経済,政治,宗教をふまえた斬新な観点で描き出した通史. 著者略歴 東京大学名誉教
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