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ブックマーク / www.msz.co.jp (79)

  • カテリーナ、レオナルドの母の微笑 | みすず書房

    著者 カルロ・ヴェッチェ 訳者 日高健一郎 判型 四六判 頁数 688頁 定価 5,280円 (体:4,800円) ISBN 978-4-622-09728-0 Cコード C 発行予定日 2024年9月17日予定 文学・エッセイ外国文学・詩 紀伊國屋書店ウェブストア Amazon.co.jp オンライン書店e-hon セブンネットショッピング 楽天ブックス Yodobashi.com カテリーナ、レオナルドの母の微笑 *著者・訳者名検索はこちら

  • フィレンツェの朝 | みすず書房

    「身廊と翼廊に埋め込まれたたくさんの墓碑板のなかで、当に美しい石板、ラスキン氏があんなにも褒め讃えた石板はどこにあるのかを彼女に教えてくれる人は誰もいなかった」(E・M・フォースター『眺めのいい部屋』より) ベデカーやマレーのガイドブック頼りの教会見学に終始するイギリス人観光客を、ヴィクトリア朝の美術評論家ラスキンが引率し、中世キリスト教美術について語って聴かせる――そんな設定のもとに書が書かれてから30余年後、『眺めのいい部屋』が世に出た1908年には、このはフィレンツェを訪れる旅行者必携の「ガイドブック」となっていたようだ。 もちろん一般的な意味での「ガイドブック」ではない。チマブーエ、ジョットをはじめ、「神の家」に捧げられた至高の芸術を生み、信仰と祈りが息づいていた中世フィレンツェの時代精神を、ラスキンは教皇、皇帝、王や諸侯、修道士、人文学者、芸術家たちが織り成す絵巻として展げ

  • サバルタンは語ることができるか | みすず書房

    1942年、インド西ベンガルのカルカッタに生まれる。カルカッタ大学卒業後、1961年にアメリカ合衆国に留学、ポール・ド・マンの指導のもと、コーネル大学でW.B.イエイツにかんする博士論文を完成させる。現在、コロンビア大学アヴァロン財団人文学教授。1976年にジャック・デリダの『グラマトロジーについて』の英訳を刊行して脚光をあびて以来、フェミニズムとポストコロニアルの問題圏の交差する地点に定位しつつ活躍をつづけている批評家である。著書にIn Other Worlds:Essays in Cultural Politics(1987)、Outside in the Teaching Machine(1993)、A Critique of Postcolomial Reason:Touard A History of the Vanishing Present(1999)などがある。 1941年

    サバルタンは語ることができるか | みすず書房
  • 死者は生者のなかに | ホロコーストの考古学 | みすず書房

    「私がトレブリンカにおいてはじめて耳に聞こえてきた詩のいくつかは私がなんのために詩を書くのかという問いに対するもっとも明快なメッセージだった。アウシュヴィッツ後に詩を書くことが可能か可能でないか、そうするべきかべきでないかというアドルノたちの問いに対しての答えがここにある。私たちの探究はそのときから始まったのだ」(J・ロゼンバーグ) 「自身が〈ホロコースト経験者〉であろうとあるまいと、その時代を生きのびた〈サバイバー〉たちが〈生者〉の〈特権〉でもあり〈責務〉でもある〈考古学者〉として務めを果たそうとした痕跡」を追いかける試み。ウィリアム・スタイロン、I・B・シンガー、エリ・ヴィーゼル、プリモ・レーヴィ、アンナ・ラングフュス、イェジー・アンジェイェフスキ、イェジー・コシンスキ、サミュエル・ベケット…。ポーランド文学・イディッシュ文学のスペシャリストが満を持してとりくんだ待望のホロコースト文学

    死者は生者のなかに | ホロコーストの考古学 | みすず書房
  • 月刊『みすず』休刊のお知らせ | みすず書房

    1959年4月の創刊以来、皆様にご愛読いただいてまいりました月刊『みすず』ですが、メディア環境の激変などの要因により、2023年8月号(通巻728号、2023年8月1日発売)をもちまして休刊させていただくことといたしました。長年にわたり多大なるご支援とご愛顧を賜りましたことに、心より御礼申し上げます。 2023年春に、雑誌に代えて、ウェブサイト「WEBみすず」(仮称)を立ち上げる予定でございます。突然の休刊案内にて恐縮ではございますが、ご理解を賜われれば幸いに存じます。 なお休刊にともない、定期購読の新規お申し込み受付は中止いたします。 現在、定期購読いただいている読者様の購読料のご精算につきましては、別途ご連絡申し上げます。来年2023年8月号(最終号)までの継続ご購読につきましては承りますので、弊社営業部までお問い合わせください。最終号までのご購読料等をご案内いたします。

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  • 医事法と患者・医療従事者の権利 | みすず書房

    コロナ禍とともに医療体制の脆弱さが明らかになっている。医療の枠組みを決めている「医事法」が国からのトップダウンでは、国民の命も健康も、医療従事者の暮らしも守れない。医療崩壊は一時的ではなく、構造的な原因をもつのである。 地方病院の閉鎖。病床の削減。保険制度のアメリカ化。存続の危惧される介護制度。繰り返される薬害・医療事故。 社会では病気への差別がなくならない。生殖医療・臓器移植・終末期医療等を規制するガイドラインには曖昧さが残る。医学部教育では倫理や人権がほとんど教えられていない。世界とのギャップは大きい。 そもそも日には医療のめざすべき指針を定めた「医療基法」がない。すべての人が良質、安全そして適切な医療を受けられるように「患者の権利」を中核にした医療基法の制定が望まれる。そして医療従事者が患者の権利を擁護しつつ、科学性と公正を実現するには、自治が必要だ。 医療に内在するリスクや対

    医事法と患者・医療従事者の権利 | みすず書房
    florentine
    florentine 2022/09/06
    “社会では病気への差別がなくならない。生殖医療・臓器移植・終末期医療等を規制するガイドラインには曖昧さが残る。医学部教育では倫理や人権がほとんど教えられていない。世界とのギャップは大きい”
  • 測りすぎ | なぜパフォーマンス評価は失敗するのか? | みすず書房

    多くの人が漠然と感じているのは、業績評価が問題の質を外れ、文脈を奪い、人間による判断の微妙さを軽視して、システムのメカニズムを知っている者だけの利益になっている、ということだ。書は、この傾向がどこから来るのか、なぜこの傾向が非生産的なのか、なぜわれわれがそれを学ばないのか、をはっきりと説明している。…あらゆる管理職が読むべき。 ティム・ハーフォード(エコノミスト。『まっとうな経済学』) 「測定基準の改竄はあらゆる分野で起きている。警察で、小中学校や高等教育機関で、医療業界で、非営利組織で、もちろんビジネスでも。…世の中には、測定できるものがある。測定するに値するものもある。だが測定できるものが必ずしも測定に値するものだとは限らない。測定のコストは、そのメリットよりも大きくなるかもしれない。測定されるものは、実際に知りたいこととはなんの関係もないかもしれない。当に注力するべきことから

    測りすぎ | なぜパフォーマンス評価は失敗するのか? | みすず書房
  • みすず書房75年の本 | みすず書房

    敗戦からまもない1945年12月、「新しい出版社をやろう」と設立発起人となった山崎六郎(1889年生)・清水丈男(1902年生)・小尾俊人(1922年生)の三名は、1946年3月、焼け野原の日橋の一角に事務所を設け社名を「美篶(みすず)書房」とし、若い小尾を中心に「まず紙、印刷と製の設備、それからお金、そして企画」、と動き出した。みすず書房の歴史はそこから始まる。 それから数えて2021年で75年。1946年7月刊行の第一作、片山敏彦『詩心の風光』に始まり、これまで世におくったの点数は、今年2021年2月には5000点を超えた。 総点数5000点余のうち、現在在庫のあるは約1700点。一年に数冊程度のものから『夜と霧』のように毎月1000冊以上動いているものまで、在庫といっても広い幅はあるが、75年間に刊行したの三分の一以上が、いまも元気に読者の手許にわたっている。 出版した

    みすず書房75年の本 | みすず書房
  • 両義の表現 | みすず書房

    「私は制作行為はしているが、アートを作っているのではない。私は筆や絵具やキャンバスに働きかけて、アートを引き起こす作業をしている。まるで近代的な植民地のように、キャンバスをアーティストの理念の実現で埋め尽くすこととは違う。私は自己を磨き限定しつつ、世界と刺激的に関わり、アートが発生するよう願う」―― 練磨された自己の身体を介して、描かざるものと描くもの、作らざるものと作るものが出会う時、作ること自体の出来事性、現場性の中で、まわりの空間が刺激され、見る者をも関わらせながら、ぶつかり合い、響き合う。 「もの派」運動の支柱として芸術を解体構築し、新たな地平を拓いた1970年代から、東洋的、オリエンタリズムというレッテルを峻拒して、独自の作品を生み出してきた半世紀におよぶ道のりの中で、絵筆とともにつねにペンを握り、書きつづけてきた李禹煥の文章を編む。 I 春先の雑木林の空 破片の窓 雑念礼賛 私

    両義の表現 | みすず書房
  • 患者の話は医師にどう聞こえるのか | 診察室のすれちがいを科学する | みすず書房

    現代医学はMRI、PETスキャンなどのハイテク機器に夢中だが、最大にして最良の診断ツールは医師と患者の会話だ。有史以来、会話がもっとも病気を発見してきたのだ。 だが、患者が「しゃべった」ことと医師が「聞いた」ことは、どんなときも、いともたやすく別のストーリーになる可能性を秘めている。 症状を伝えたい一心の患者は、一刻も早く医師に言い分を主張したい。一方、つねに数多くのタスクを抱えながら、効率を上げろという圧力にさらされている医師は、一刻も早く診察を結論に導こうとする。さらには医師と患者双方の固定観念や無意識の偏見、共有していない問題なども加わり、コミュニケーションのミスはすぐに医療ミスへとつながっていくこともありうるのだ。 患者は、きちんと自分の症状を伝える努力をしているだろうか? 医師は、患者がほんとうに伝えたいことを受けとる努力をしているだろうか? アメリカの内科医が心を揺さぶるヒュー

    患者の話は医師にどう聞こえるのか | 診察室のすれちがいを科学する | みすず書房
  • 生の館 | みすず書房

    綺想とロマン主義の博学英文学者が人生をかけ蒐集し作りあげたローマの自室を巡る。古代から伝承する記憶術を想起させる自伝的作品。 綺想、そしてロマン主義の英文学研究で名高いイタリア人学者が1934年から69年まで住んだローマ・ジュリア通りのパラッツォ・リッチの部屋をひとつずつめぐり、室内を通して時代と人生を語る。 ナポレオン帝政様式の家具や絵画、蔵書棚が埋め尽くす堂・大広間・子ども部屋・寝室……。〈もの〉の記憶から過去の時代や物語が紡ぎ出されるさまは、古代からルネサンスへと伝承した「記憶術」をも想起させる。 ファシズムと戦争。孤独なイギリス時代。書物と現実のなかで出会った人びと。キャリア形成の運と不運。愛した女性たち。結婚離婚。蒐集への情熱。 やがて著者は黄昏のなかで、自らの老いと骨董品化に向きあう。全篇に漂うアイロニーから悲哀が光を放つ。 館の中で紡がれる空間と時間を超えた博識の旅。これ

    生の館 | みすず書房
  • 感情史の始まり | みすず書房

    感情とは、感情史とは何か。近年、「感情」にアクセントを置いて学問のあり方を見直す動向が高まっている。「感情心理学」「感情の社会学」「感情の政治学」云々。歴史学の分野では、かつてリュシアン・フェーヴルが感情研究を提唱していたが、21世紀に入ってようやくさまざまな事件の理解や歴史文書の読み方に「感情」という新たな視点が導入されるようになった。動物やヒューマノイド機械にも感情はあるのか、感情は私たちの身体の外側に由来するのか内側に存在するのか、そして、感情は歴史を有するのか、そうだとしたらどのような史料から読み取れるのか。 このような基的な問いを軸に、書は感情史研究の過去・現在・未来を概観する。なかでも書の特徴は、感情をめぐる社会構築主義と普遍主義という二つの考え方に正面から立ち向かう点だ。人間の感情は、人類学者たちが示してきたように、時代と地域と文化でそれぞれ異なる社会構築主義的なものな

    感情史の始まり | みすず書房
  • 可視化された帝国【増補版】 | 近代日本の行幸啓 | みすず書房

    「天皇や皇太子による行幸啓を全国レベルで繰り返し、支配の主体を訪問した地方の人々、狭義の政治から疎外されていた女性や外国人、学生生徒を含む人々に視覚的に意識させることを通して、彼らを「臣民」として認識させる戦略(…)人々は、ただ一緒に万歳を叫び、君が代を斉唱するだけで「日国民のひとり」となったのではなかった。たとえどこに住んでいようが、「国家的シンボルを同時的に認識する」機会が与えられ、その生々しい体験を通して「臣民」であることを実感できたところに注目するべきである。(…)明治、大正、昭和を一貫する〈視覚的支配〉の実態を探ることなしに、近代天皇制を考察することはできないといってよい。」 全国各地をまわり、人々の前に生身の身体をさらした三人の天皇・皇太子。『「民都」大阪対「帝都」東京』も『大正天皇』も、この近代天皇制の〈視覚的支配〉の実態をつぶさに追う、十年に及んだ実証的研究から生まれた。

    可視化された帝国【増補版】 | 近代日本の行幸啓 | みすず書房
  • ガストン・ガリマール | フランス出版の半世紀 | みすず書房

    「なぜガリマールをとりあげたのか。かれがユニークで例外的な人物だったからだ。20世紀初頭の10年間に出版活動に身を投じた人々のなかで、ガリマールは生涯の終りにあたって、自社の部厚いカタログをひもときながら、フランス文学、それは私だということができた唯一の人物であったことはたしかだ。かれ自身は一冊のとて書いたわけではない。が、かれはすべてのに署名している。の表紙の上にではなく下に——あらゆる作家の共有物であるかのように。それがかれの作品なのだ。その数は数百万部に及び、独特の体裁と色彩は、20世紀の教養人たるものの書棚にあってすぐそれと見分けられる。」(著者)ガストンは95歳の誕生日を目前に世を去った。自分と共にその秘密をも墓場の彼方に持ち去った。 書はこの重要でありながらよく知られていない人物について書かれた最初の伝記である。また半世紀にわたるフランスの出版活動についての専門研究でも

    ガストン・ガリマール | フランス出版の半世紀 | みすず書房
  • アラブ、祈りとしての文学【新装版】 | みすず書房

    もしもパレスチナの難民キャンプで傷付いた子どもの傍らにいたなら、私たちはその手をとるだろう。ベツレヘムの街で自爆に赴く青年が目の前にいたら、彼の行く手を遮るだろう。だが私たちはそこにいない。 小説を書き、読むという営みは理不尽な現実を直接変えることはない。小説は無能なのか。悲惨な世界を前に文学は何ができるのか。古くて新しい問いが浮上する。 ガザ、ハイファ、ベイルート、コンスタンティーヌ、フェズ……、様々な土地の苛烈な生を私たちに伝える現代のアラブ文学は多様な貌をもつ。しかし各作品に通奏低音のように響く、ひとつの祈念がある。 「「かつて、そこで」起きた、もはやとりかえしのつかない、痛みに満ちた出来事の記憶。もう帰ってはこない人々。[…]作家は、頭蓋骨に穿たれた二つの眼窩に湛えられた深い闇からこの世界を幻視し、彼岸と此岸のあわいで、起こらなかったけれども、もしかしたら起こりえたかもしれない未来

    アラブ、祈りとしての文学【新装版】 | みすず書房
  • ガザに地下鉄が走る日 | みすず書房

    哲学・思想・宗教社会・教育・メディア現代哲学・現代思想国際問題 紀伊國屋書店ウェブストア Amazon.co.jp オンライン書店e-hon セブンネットショッピング 楽天ブックス Yodobashi.com 紀伊國屋書店Kinoppy honto電子書籍ストア 電子書籍ストアBookLive! Amazon Kindleストア 電子ブック楽天kobo Apple iBooks Storeで購入 eBookJapanで購入 SONY Readers Store イスラエル建国とパレスチナ人の難民化から70年。高い分離壁に囲まれたパレスチナ・ガザ地区は「現代の強制収容所」と言われる。そこで生きるとは、いかなることだろうか。 ガザが完全封鎖されてから10年以上が経つ。移動の自由はなく、物資は制限され、ミサイルが日常的に撃ち込まれ、数年おきに大規模な破壊と集団殺戮が繰り返される。そこで行なわれて

    ガザに地下鉄が走る日 | みすず書房
  • ジャン・ジュネ『判決』 | トピックス : みすず書房

    宇野邦一訳 「ここに刊行するふたつのテクスト草稿は、1970年代中ごろ、ジャン・ジュネがガリマール出版社に渡したもので、大判の紙ばさみに保存されていた。このなかにはまた『恋する虜』の1節の草稿も含まれている。(…)われわれが『判決』と題したのは未完のの断片で、ジャン・ジュネはこれを入念な書体で記している。グラフィックデザイナーのマッサンが作家の指示した素案をつくっていたが、実現されないままになっていた」 書巻頭の諸言はこのように記しているが、死後刊行となるものの由来説明としてはなんともそっけない。そこでもう少し「説明」をふくらませてみることにしたい。背景をひとつ差し挟んでおくとすれば、住所不定で銀行口座もなく、前金を要求しながら何ひとつ完成した作品を寄こさない作家と全集版元であるガリマールとの前時代的な関係から、この時期、断片的なものであれ手書きノートの類はすべて出版社に送られて、タイ

  • アウグスティヌスとトマス・アクィナス:みすず書房

  • 隠喩としての病い/エイズとその隠喩 | みすず書房

    「私は書いた。使命感と、生きてものを書ける時間がどれだけ残されているかわからないという不安にせきたてられて、猛烈なスピードで書いた。(…)文学的営為が伝統的に目標とする意味の付与ではなく、意味をいくらかでも奪いとること。「反解釈」というきわめて論争的なドン・キホーテもどきの戦略を、こんどは現実の世界にぶつけてみること。肉体に。私の目標は、何よりもまず実践的なものであった。癌になるという体験を歪めてしまう隠喩的な付属品がきわめて重大な結果をもたらすということ、そのために人々は早期に治療を受けたり、十分な治療を受けるためにいっそう努力したりするのを尻込みするのだということを、私は何度も目にして、暗澹たる想いにとらわれたからである。隠喩と神話は人を殺す、私はそう確信した」 結核、癌、エイズ……西洋文化が「病い」をとらえるさい、いかなる表象が動員され、いかなる権力が作用してきたのか。みずからの癌体

    隠喩としての病い/エイズとその隠喩 | みすず書房
    florentine
    florentine 2017/04/17
    「結核、癌、エイズ……西洋文化が「病い」をとらえるさい、いかなる表象が動員され、いかなる権力が作用してきたのか。みずからの癌体験をふまえつつ、病いにまといつく言葉の暴力を浮き彫りに。」
  • 『カンディード』〈戦争〉を前にした青年 | みすず書房

    「すべては最善の状態にある」と説く師の教えを無邪気に信じるカンディードには、〈戦争〉の現場も調和した光景に見えています。18世紀の作家ヴォルテールが描く〈戦争〉に直面した若者の場面をテクスト分析の手法で読み解くこの授業で、「読む」スリルと「共振」のダイナミズムを感じてください。 第1回 「きれいな戦争」? テクストを「読む」ということ/『カンディード』——どんな作品か I 戦争のイメージ(一) カフェで労働力を売る/「近代国家」とは何か/身分制社会について/視覚的な美/聴覚的な美/婉曲語法/秩序の感覚/言葉のポリフォニー/オクシモロン(撞着語法)/「哲学者のように震える」/「きれいな戦争」 第2回 カンディードは言葉の囚人? II 城の世界の構造——第一章を読む 城、始まりの世界/コノテーション/登場人物たち/理想の世界/愚弄される世界/破綻の兆候/歴史感覚/崩壊する古い世界/私生児カンデ

    『カンディード』〈戦争〉を前にした青年 | みすず書房