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2018年2月20日のブックマーク (3件)

  • [SUCRA] - 成瀬正一の道程 2 : 松方コレクションとのかかわり

    東京上野の国立西洋美術館には、松方コレクションと呼ばれる西洋の絵画・彫刻・工芸品、特にフランス印象派の絵画とロダンの彫刻で知られた美術収集品がある。実業家の松方幸次郎が大正後期から昭和初期にかけて収集したものとされている。この松方コレクションは、すぐれた美術鑑賞眼を持つ成瀬正一の協力のもとになったことは、意外と知られていない。国立西洋美術館は開館当初こそ松方コレクションが成瀬正一の助力で形成されたことを小さく報じていたものの、一九九八(平成一〇)年秋の改築後は、そのいわれを記した案内板も消え、『国立西洋美術館名作選(1)』という立派なカタログの高階秀爾の「序文」にも、成瀬正一の名はない。論では、芥川龍之介の友人成瀬正一の松方コレクションとのかかわりを中心に、同時代青年の文学と美術への関心に光を当てることとする。論もわたしの芥川研究の一環である。

  • 遍愛日記(磯崎愛) - カクヨム

    深町姫香は、勤め先の社長で婚約者の彼にふられたばかり。 恋愛結婚もこりごりと「画家になる!」決意を固めたはずが、 後輩の浅倉に迫られて無理やりキスされるは、 知り合ってひと月の美青年ミズキに深夜自宅に押しかけられるは、さあ大変! 「婚約、破棄された……」から始まる、三人の男女恋愛狂想曲。 『夢詩壷』の後の話しになります。 https://kakuyomu.jp/works/1177354054880233188 ※異性愛・同性愛・両性愛などがあります。また性行為やデートDV等の描写がありますので閲覧にご注意ください。 ※外伝連載します

    遍愛日記(磯崎愛) - カクヨム
    florentine
    florentine 2018/02/20
    こちらでの連載完結しました。どうもありがとうございます!
  • 中村隆夫「19世紀のオカルティストたち」第5回「ネルヴァル 幻視者の数奇なる生と死」

    ジェラール・ド・ネルヴァル(1808-1855)は奇行で知られている。晩年ザリガリに紐をつけてパリの街を散歩していたというのだ。それが月夜の晩に行われたとも言われている。これはどうやら彼の死後に作られた話のようである。奇行を期待している読者を裏切ってしまったようであるが、彼の実人生を知ればこんな散歩など大したことないと思うこと請けあいである。 1841年2月のある日の夜、ネルヴァルが帰宅のためパリのノートル=ダム=ド=ロレット街34番地を歩いていると、まだ若い青白い顔の目がくぼんだ女性がその家の入り口に立っていた。ネルヴァルは「これは死の女神だ」「世界が終わろうとしている」と思った。家に着くと彼は3日間眠り続けた。眠りの最中に黒衣のひとりの女性がベッドの前に姿を現し、眼窩からダイヤのように輝く涙を流していた。彼はそれを亡くなった母だと思った。2歳のときに母親を失い、それが作品のなかでは恋人

    中村隆夫「19世紀のオカルティストたち」第5回「ネルヴァル 幻視者の数奇なる生と死」