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中村隆夫「19世紀のオカルティストたち」第5回「ネルヴァル 幻視者の数奇なる生と死」
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中村隆夫「19世紀のオカルティストたち」第5回「ネルヴァル 幻視者の数奇なる生と死」
ジェラール・ド・ネルヴァル(1808-1855)は奇行で知られている。晩年ザリガリに紐をつけてパリの街を散... ジェラール・ド・ネルヴァル(1808-1855)は奇行で知られている。晩年ザリガリに紐をつけてパリの街を散歩していたというのだ。それが月夜の晩に行われたとも言われている。これはどうやら彼の死後に作られた話のようである。奇行を期待している読者を裏切ってしまったようであるが、彼の実人生を知ればこんな散歩など大したことないと思うこと請けあいである。 1841年2月のある日の夜、ネルヴァルが帰宅のためパリのノートル=ダム=ド=ロレット街34番地を歩いていると、まだ若い青白い顔の目がくぼんだ女性がその家の入り口に立っていた。ネルヴァルは「これは死の女神だ」「世界が終わろうとしている」と思った。家に着くと彼は3日間眠り続けた。眠りの最中に黒衣のひとりの女性がベッドの前に姿を現し、眼窩からダイヤのように輝く涙を流していた。彼はそれを亡くなった母だと思った。2歳のときに母親を失い、それが作品のなかでは恋人