人間は「ドーダ!」という動物である──1920年代のパリで蕩尽した日本の「消費芸術家」たちを描いた鹿島茂さんに聞く 『馬車が買いたい!』『子供より古書が大事と思いたい』などで知られる19世紀フランスの社会・小説研究家にしてエッセイスト、伝記作家、明治大学教授、そして古書コレクターの鹿島茂さんに、われわれの懲りない消費癖の真因を訊ねた。
国立研究開発法人 物質・材料研究機構 (NIMS) NIMSは、東京大学、キール大学 (ドイツ) と共同で長年の議論が続いていたテントウムシの脚裏の接着の原理を解明しました。 NIMSは、東京大学、キール大学 (ドイツ) と共同で長年の議論が続いていたテントウムシの脚裏の接着の原理を解明しました。 持続可能社会では、これまでの「強力な接着」がリサイクル時に分離の妨げとなるため、「接着力があり、容易に剥離できる」という環境にやさしい新しい接着技術の開発が進められています。バイオミメティクスでは、天井や壁を歩行する爬虫類や昆虫の脚の「接着と剥離」を迅速に繰り返せる機能が注目されており、本研究チームはテントウムシの優れた脚の機能に着目して研究開発を行いました。テントウムシの脚裏は剛毛なのにガラスのような平滑面をすべらずに歩くことができます。足裏からは分泌液も出ており、接着の原理については、剛毛と
私の手元には、津久井やまゆり園を運営する「かながわ共同会」の職員から、極秘に入手した21枚の書類がある。 植松死刑囚が、在職中に書いたヒヤリハット報告書である。「ヒヤリハット」とは、介護や医療分野で広く普及した取り組みで、現場でヒヤリとしたりハッとした事例を記録し、職員どうしで共有するための報告書であり、植松の在職中の仕事ぶりを知る上で重要な記録である。 すでに私は、『文藝春秋』(2021年6月号)に書いた記事の中で、その報告書の存在に触れ、朝日新聞・論壇時評(5月27日)などでも取り上げられ、大きな反響を呼んだ。 今回は、さらに報告書の全貌を明らかにするため、かながわ共同会の元職員であるTさんに21枚のヒヤリハットから浮かび上がる植松像を読み解いてもらう。 Tさんは、植松と直接的な面識はないものの、かながわ共同会の職員として15年以上の勤務歴があり、津久井やまゆり園にも6年間勤務していた
英国ではコロナのワクチン接種率が日本と比べてはるかに高い。それゆえワクチンによる免疫がどれだけデルタに対して有効であるかが夏の流行の結果を左右する。そしてこの夏の英国の結果がパンデミックからの出口戦略の試金石になる。 まず重要な点につき述べると、これは英国の世界的に見ても極めて高いワクチン接種率ゆえの特殊事情であり、日本の少ないワクチン接種の現状ではあてはまらないことばかりであることに注意すべきである。しかしながら、今後の日本の行く末を占ううえで英国の状況は注視すべきである。 ジョンソン首相の博打 本年7月19日、英国政府はデルタ株(いわゆるインド株)流行のただ中、毎日数万人の感染者がでているにもかかわらず、封鎖を全解除し社会を「正常化」する決断をした。 英国では5月ころからのデルタ株流行による感染者の増加、流行の再燃にもかかわらず、重症化・死亡者の数が感染者数に比べて少なく推移してきた。
7月21日、東南アジアで新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかかわず、生産拠点を置く日本企業のサプライチェーン(供給網)に重大な懸念が生じつつある。長期化した場合、自動車だけでなく半導体や機械など幅広い業種の生産下押しになりかねない。写真はタイのアユタヤにあるホンダ工場、2012年3月撮影(2021年 ロイター/Sukree Sukplang) [東京 21日 ロイター] - 東南アジアで新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかかわず、生産拠点を置く日本企業のサプライチェーン(供給網)に重大な懸念が生じつつある。長期化した場合、自動車だけでなく半導体や機械など幅広い業種の生産下押しになりかねない。日本の景気回復が輸出頼みとなる中、大きな打撃になるリスクが急浮上している。 ある政府関係者によると、感染状況が悪化しているインドネシアでは、日本企業の社員と家族が約2万人の規模で入国していたが、
2021年7月12日、東洋文化研究所第一会議室にて、高橋哲哉氏(東京大学名誉教授)と中島隆博氏(EAA院長)のダイアローグが開催された。オリンピック開幕が目前に迫る中、四度目の緊急事態宣言が発令された直後ではあったが、最新の注意を払い環境を整えた上で、対面での開催に踏み切った。 ダイアローグ・シリーズでは、対談相手となる先生方に、幼年期から現在に至るまでの研究者人生を語り起こして頂いている。こうした貴重なお話を拝聴するには、オンラインだと少し味気ない。とりわけ今回のダイアローグは、高橋氏と中島氏の年来の友情があってこそ実現したものであったので、対面方式での開催が叶ったことは幸いであった。 高橋氏は1956年、現在の福島県いわき市(当時の平市)に生まれた。福島県内を転々とした経験やお父様の思い出を、一つずつしっかりと確かめつつ、懐かしそうに語ってくれた。「もはや戦後ではない」の掛け声に象徴さ
2021年7月5日(月)10:25よりZoom上にて第21回石牟礼道子を読む会が開催された。今回は伊達聖伸氏(東京大学)の授業「世界歴史と東アジアⅢ」との共催で、宇野瑞木氏(EAA特任助教)、髙山花子氏(EAA特任助教)がそれぞれ『苦海浄土』の概略の説明も兼ねて、サークル村の活動や共同体のモチーフを取り上げる発表をした。 「世界歴史と東アジアⅢ」の授業では小国をテーマとして中江兆民、幸徳秋水、鶴見俊輔などのテキストをこれまで読んでおり、今回は石牟礼道子の『苦海浄土』第1部を取り上げるということで、共催が実現した。伊達氏の授業参加者のほか、石牟礼道子を読む会からは、徐嘉熠氏(清華大学大学院博士課程)、建部良平氏(東京大学大学院博士課程)、宮田晃碩氏(EAAリサーチ・アシスタント)、今回から新しく加わった報告者の池島香輝(東京大学大学院博士課程)が参加した。 議論では、まず、『苦海浄土』におい
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