8月は“最悪の月”になってしまった──。31日の新型コロナウイルスによる死者は過去2番目に多い338人が確認された。8月の累計死者数は7328人となり、1カ月で7000人を超えた。 【写真】岸田首相の“オンライン取材対応”の様子がシュールすぎる 単月で7000人超の死者が出るのは異例の事態だ。過去の感染拡大期は、第3波(従来株)が2261人(2021年1月)、第4波(アルファ株)が2817人(同年5月)、第5波(デルタ株)が1584人(同年8月)、第6波(オミクロン株BA.1、2)が4855人(22年2月)だった。 足元は、新規感染者数に減少傾向が見られつつあるが、死者数はすぐには減っていかない。これから3週間程度は死者数の高止まりが続く可能性がある。 岸田首相は8月31日、記者会見を開いた。コロナについては、オミクロン株対応ワクチンの接種前倒しや水際対策の緩和などについて語ったが、過去最
「誰も断らない」 [著]篠原匡 生活保護制度と並んで、生活困窮者自立支援制度という制度があるのはご存じだろうか。民主党政権末期から具体化された、「第二のセーフティネット」と呼ばれる社会保障制度のことである。一挙手一投足が管理される生活保護制度と異なり、被支援者本人の努力や気持ちを最大限尊重する。行政や支援者は本人に寄り添い、必要ならば助けるという姿勢が特徴だ。この制度の、ある基礎自治体における運用実態を取材したのが本書である。 あまたの類書中、本書最大の特徴は、日経BP社で長く活躍してきた編集者が執筆している点だ。本書で紹介される座間市や滋賀県野洲市の例は、リーディングケースとして業界でこそ名高いが、元ビジネス誌の編集者の視野に入ってくるほどフツウになったとは評者には新鮮だった。 もともと社会福祉に携わる人びとは限られる傾向がある。現場が一般社会から隔てられてしまう危機感からか、ルポルター
毎朝、大勢の人が行き交う小田急線・相武台駅前の風景。その中には、厳しい状況に置かれている人も少なくない(写真:Ricaldo Mansho、以下同) 今年6月の厚生労働省の発表によれば、2021年度の国内の生活保護申請の件数は速報値で22万9878件と、前年度と比較して0.8%増加した。生活保護にまでは至っていないが、生活が困窮しているという人まで含めれば、その数はさらに膨れあがる。 生活困窮と一言で言っても、その理由は人によって異なる。仕事をリストラされた場合もあれば、怪我や病気で働けなくなった、ひとり親で働きに出る暇がない、引きこもりの家族がいる、軽度の障害があり仕事がなかなか続かない──といった事情もあるだろう。日本全体が徐々に貧困化していく中、経済的に弱い層が貧困の沼に引きずり込まれている。 こういった生活困窮者に、救いの手を差し伸べている自治体がある。神奈川県座間市役所生活援護課
世の中がなんだかギスギスしているなぁと感じるようになったのは、いつ頃からだろう。電車でわずかに肩が触れただけで舌打ちされたり、高速道路で妙に煽ってくる奴がいたり、そんな些細な個人的体験だけでなく、ネットでも誰かの足を引っ張るような言説が目立つようになった。みんな何かにイラつき、余裕を失くしていた。一見、攻撃的な姿勢の裏に、人々の不安が見え隠れしているような気がした。 おそらく誰もがその理由に思い当たるのではないか。日本社会が下降局面に入ったのだ。人口は減る一方だし、かつてのような経済成長もこの先望めない。言葉をかえれば、社会全体が貧しくなったのである。 本書は貧困問題の最前線で奮闘する人々を描いた一冊だ。読みながら驚きの連続だった。これまで知らなかった話が次から次に出てくるのだ。貧困問題について多少は知ったつもりになっていたが浅はかだった。現状は想像をはるかに超えて壮絶だったし、困窮者を支
東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、大会組織委員会理事だった高橋治之容疑者(78)が、出版大手「KADOKAWA」(東京)が大会スポンサーに選定されるよう組織委側に働きかけた疑いがあることが関係者の話でわかった。同社がスポンサー契約締結後、高橋容疑者の知人が経営する会社にコンサルタント料名目で総額7000万円を支払っていたことも判明。東京地検特捜部は、少なくともこの一部は高橋容疑者への賄賂だった疑いがあるとみて調べている。 【経歴】スポーツビジネスで出世、高橋治之容疑者 高橋容疑者は、紳士服大手「AOKIホールディングス」のスポンサー契約などで便宜を図った見返りに、AOKI側から5100万円の賄賂を受け取ったとして8月17日に受託収賄容疑で逮捕された。高橋容疑者が大会スポンサーの選定に関し、複数の企業を仲介していた疑いが浮上した。 KADOKAWAは2019年4月、「書籍及び雑誌の出
奈良県香芝市議会でとんでもないことが起きています。困りごと相談で、私たち市議が日常行なっている同行支援が条例違反⁈!それを質問したことが懲罰の対象になるというのは信じられないことです。 市民の生活保護申請に同行した青木恒子市議に対して、議長が「国民健康保険や生活保護窓口への議員同行は禁じられている」という趣旨の発言をしたため、青木議員が「政治倫理条例の何条にあるのか」と質問したことが「侮辱または名誉毀損にあたる恐れがある」と,懲罰の対象にされ、8日間の出席停止処分、陳謝文ので朗読まで強制されました。 私も伴走型支援を続ける自治体議員として、香芝市議会事務局に抗議文を送付しました。9月5日の議会で青木議員の懲罰が審議されるそうですので、それまでに、ぜひみなさんも抗議してください。 抗議が増えているため、FAXが止められているとの情報があります。 香芝市役所のホームページから、メールを送ること
初版年月日 2022年10月14日 書店発売日 2022年10月17日 登録日 2022年9月2日 最終更新日 2022年10月15日 紹介 真の芸術に至るために古代ギリシア芸術への回帰を唱えたヴィンケルマン(1717-1768)。芸術の真髄を「高貴なる単純と静謐なる偉大」に見出し、精神的なものの表現に重きを置いた。ゲーテら同時代人の古代への情熱をかきたて、近代思想に多大な影響を与えた名著。匿名の著者を装って自ら同書を批判した「公開状」、同文への回答、書簡なども収録。 目次 凡例 絵画と彫刻におけるギリシア芸術模倣論 『絵画と彫刻におけるギリシア芸術模倣論』にたいする公開状 ドレスデン王立古代小キャビネット陳列室の一体のミイラについて 『絵画と彫刻におけるギリシア芸術模倣論』の解説と模倣論にたいする公開状への回答 彫像描写 書簡 ヨハン・ヨアヒム・ヴィンケルマン略年譜 ヴィンケルマン使用文
発表・掲載日:2022/08/30 新型コロナウイルスの感染を阻害するペプチドを発見 -スパイクタンパク質の変異しにくい部位に作用し、種々の変異株にも効果がある阻害剤の開発に期待- ポイント ウイルスのスパイクタンパク質を凝集させて、従来株・オミクロン株ともに感染阻害へ導く スパイクタンパク質上の糖鎖とアミノ酸を同時認識して強く作用 次のパンデミックへの備え 国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下「産総研」という)バイオメディカル研究部門 山崎 和彦 主任研究員、久保田 智巳 主任研究員、同 細胞分子工学研究部門 舘野 浩章 研究グループ長、清水 弘樹 主任研究員、国立大学法人長崎大学 感染症研究出島特区 森田 公一 教授、同 熱帯医学研究所Ngwe Tun, Mya Myat 准教授、高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所 安達 成彦 特任准教授(研究当時)、川崎 政人 准教
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