国境なき医師団に所属するターニャ・ハージ=ハッサン医師はBBCニュースに、「これはガザ地区特有の略語だ。『WCNSF』といって、生き残った家族のいない負傷した子供(wounded child, no surviving family)を指す。使うのは、決して珍しくない」と教えてくれた。 ガザで多くの子供が、いかに恐ろしい状況にあるかを端的に表現する用語だ。子供たちの人生は一瞬で変わる。両親やきょうだい、祖父母が殺され、生活は決して元通りにはならない。 ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスは10月7日にイスラエルを襲撃し、約1200人を殺害、約240人を人質として連れ去った。この襲撃を受け、イスラエルは軍事活動を開始し、戦争が始まった。ハマスが運営するガザ地区の保健省によると9日までに、イスラエルの攻撃でこれまでに1万7700人がガザで死亡した。そのうち7000人以上が子供という。
![負傷し戦争孤児に……ガザ地区の子供たちの痛み - BBCニュース](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/9896ab0f235d0d979c0d08f3c5e21f3ef5aa62df/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fichef.bbci.co.uk%2Fnews%2F1024%2Fbranded_japanese%2F4E5F%2Fproduction%2F_131936002_a76a3d8c-0877-4bbc-abdd-54fc35f2cbcd.jpg)