日々を生きていくために欠かせない「食」。 日本の歴史の中で、料理もまた時代により様々な変遷を遂げてきた。 どのような料理があり、どのように食されていたのか。 天皇、貴族、武士、庶民などの身分、また江戸、京都、地方などの地域によって、料理はどのように違うのか? 食材にはどのようなものがあり、それらはどのように流通していたのか。 料理はどう持ち運ばれ、どのように買われたのか。 食べた人の感想はどうだったのか。縄文時代から現代に至るまで、それぞれの時期の社会との関わりに注目し、通史的に料理の変遷が学べる、画期的な一冊。 はじめに 一 料理の誕生と変遷 縄文文化と食事 弥生・古墳時代の食文化 律令制下の料理 天皇の食事 貴族の食事 『新猿楽記』の記す食材と合戦での食事 大臣大饗 中央と地方の食事の風景 年中行事の饗宴と平泉の宴会から見た和食 二 料理の広がり 武士と寺の料理 様々な絵巻に描かれた食