「食品ロス」消費者に警鐘 カレーチェーンを展開する「壱番屋」が廃棄処分を委託したはずのビーフカツがスーパーで見つかったのを発端に、愛知県内の産廃業者が廃棄食材の横流しを繰り返していたことが明らかになった。転売の流れを取材する中で見えてきたのは、厳しさを増す食品業界の競争と、まだ食べられるのに廃棄される大量の「食品ロス」の課題だ。ただ、これらは日本の消費者の要求が生んでいるとも言えないだろうか。不正転売の背景にも目を向けたい。 過当な価格競争、転売先飛びつく 産廃業者「ダイコー」から横流しを受けた岐阜県の食品関連会社「みのりフーズ」の倉庫からは、壱番屋の食材以外にもみそや総菜など計108品目が見つかった。みのりの実質経営者は県の調査に「全てダイコーから仕入れた」と説明、カツやみそは弁当店や食品卸など7業者に転売したことを認めている。 発端のカツは、1枚30円程度でダイコーからみのりに渡ると、
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