大手商社の「三菱商事」と「三井物産」は、4日に発表した去年12月までの9か月の決算で、原油価格の下落の影響を受けて、海外で手がける油田やシェールオイル事業の収益が悪化しているとして、300億円台から400億円台の損失を計上しました。 このうち、三井物産は、原油価格の下落に伴って、アメリカ・テキサス州で行っているシェールオイルの採掘事業や、北海での原油採掘事業で収益が悪化し、これらの権益の資産価値が目減りしたとして、去年12月までの9か月の決算で480億円の損失を計上しました。 これに伴い、三井物産は、今年度1年間の最終利益の見通しを、これまでの3800億円から3200億円に下方修正しました。 また、三菱商事も、原油価格の下落の影響で北海での原油採掘事業の収益が悪化しているなどとして、350億円の損失を計上しました。三菱商事の内野州馬常務執行役員は会見で、「資源価格が低迷した状態は、ここ1~