パソコン遠隔操作事件で、偽計業務妨害などの罪で起訴されたIT関連会社社員・片山祐輔被告(31)の第1回公判前整理手続きが22日、東京地裁(大野勝則裁判長)であった。 同手続きは非公開で、終了後に記者会見した弁護側によると、検察側は具体的な証拠を開示せず、弁護側は手続きを打ち切って公判を開始するよう求めたという。地裁は今後、検察側の意見を聞き、公判を開始するかどうか決める。 この日は、既に起訴された5事件のうち、大阪市のホームページに殺人予告が書き込まれるなどした3事件の協議が行われ、片山被告も出廷。弁護側によると、検察側は被告の調書など67点を開示したが、被告の関与を裏付ける証拠は「捜査終了予定の6月末をメドに開示する」と述べたという。