製品戦略でも方針転換? =スマホ価格競争に参戦−米アップル〔深層探訪〕 時事通信 9月14日(土)8時31分配信 米アップルは人気のスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」の低価格モデルを投入する。苦戦している中国など新興国市場での販売拡大を重視し、これまで距離を置いてきた価格競争に参戦する。カリスマ経営者のスティーブ・ジョブズ氏亡き後、配当政策などで経営方針の転換が目立つが、製品戦略でも変化の兆しが出ている。 ◇「ジョブズ流」から決別 「『アイフォーン5』はアイフォーンの中で最も成功しており、関連ビジネスを一変させた」。ティム・クック最高経営責任者(CEO)は10日の新型アイフォーン発表会で、トップ就任以来の成果に胸を張った。しかし、単に本体色の多様化が目立った今回の発表については「アップルらしいイノベーションを感じなかった」(アナリスト)と失望する声も聞かれ