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![ひつじ、雲に乗る - NTTドコモのクラウド進出をもふもふと支えるAWSのスケールパワー](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/528fda81eec5105d26610f1b40e6f4bd8c2b6396/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fez-cdn.shoeisha.jp%2Flib%2Fimg%2Fcmn%2Flogo2.png)
企業のITシステムのクラウド化が進む中で、「持たないプライベートクラウド」への注目度が高まってきている。ベンダーのサバイバル競争も一層激化しそうだ。 「先行する競合他社に負けないプライシングをしたつもりだ」 NECの中江靖之執行役員は9月12日、同社が開いた新クラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」の発表会見でこう胸を張った。 同サービスは、IT資産をクラウドベンダーが所有し、それを特定の企業グループが利用する「ホスティング型プライベートクラウド」と呼ばれる形態のものだ。ユーザー企業が所有しないことから「持たないプライベートクラウド」ともいわれる。 中江氏が胸を張ったのは、このホスティング型プライベートクラウドのIaaSサービスとして、最小構成で月額6700円という国内トップクラスの低価格を打ち出したからだ。 同氏によると、ソフトウェア基盤にOpenStackなど標準的なオープ
複数のクラウドサービスを統合的に利用したい企業は、マルチクラウド管理ソフトウェアを活用するといい。ソフトウェアの選択肢は幾つかある。ただし、初期導入後にワークロードを移行させている企業はまだまれだ。 マルチクラウド管理ソフトウェアを提供しているベンダーには、米RightScaleや米CliQr Technologiesなどがある。こうしたソフトウェアを使えば、変更なしで複数のクラウドにワークロードを展開できる他、クラウド間でワークロードを自由に移行させることも可能だ。 既にマルチクラウド管理ソフトウェアを本番環境に採用している企業のIT担当者によれば、こうしたソフトウェアは実際、選定したプロバイダーのクラウドサービスにワークロードを移行させるのに役立っているという。 関連記事 RightScaleが実現するクラウドマネジメントの世界 ~Amazon Web Servicesとの違いは? 王
本連載では、TIS株式会社が提供している技術ブログ「Tech-Sketch」から「コレは!」というテーマをピックアップし、加筆修正して皆様にお届けしています。今回取り上げるテーマは「DevOps」です。近年、Chefというツールを用いた環境構築・構成管理の自動化が注目されています。本稿では、Chefを用いてAWS上に環境一式を自動構築できるAWS OpsWorksについて、その概要と簡単な使い方、特徴について紹介します。 AWS OpsWorksとは AWS OpsWorks(以下OpsWorks)とは、Amazon Web Services(AWS)が提供している、環境構築とアプリケーションのデプロイの自動化・統合管理を実現するサービスです。 OpsWorksを用いると、短時間で手軽にアプリケーションを動かす環境一式を自動構築することができ、要件に応じて柔軟に構成を変更できます。またアプ
IaaSでは仮想サーバをすぐに利用できるが、物理サーバもすぐに使えるというIaaS基盤技術を富士通研究所が開発した。 富士通研究所は7月4日、ユーザーが使いたい構成による物理サーバを10分で調達できるという「物理IaaS」基盤技術の開発に成功したことを発表した。7月にも社内トライアルを開始し、機能や性能を検証して、クラウドサービスの高度化に向けた研究開発を進めるという。 コンピュータの基盤リソースをサービスとして提供する「IaaS」では仮想サーバが一般的だ。ただし、仮想サーバは実際のサーバ(物理サーバ)の処理能力を複数のユーザーが一緒に利用するため、期待通りの性能で利用できない場合がある。これを解決するには物理サーバ自体を使う必要がある。データセンターに設置した物理サーバを利用するには、サービス事業者がサーバの設置や利用者の要求に応じて構成を手作業で変更する必要があり、申し込みから利用開始
NTTコミュニケーションズはSDN技術を活用したクラウドマイグレーションサービス「オンプレミス接続サービス」の提供を開始する。 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は6月27日、エンタープライズ向けクラウドサービス「BizホスティングEnterprise Cloud」の機能強化を発表した。企業の自社運用システム(オンプレミス)とクラウドサービスの間をインターネット経由で接続し、SDN(Software-Defined Networking)技術を活用したクラウドマイグレーションサービス「オンプレミス接続サービス」を6月28日より提供開始する。 同サービスは、オンプレミスのサーバに設定しているIPアドレスをクラウド環境でもそのまま利用することが可能で、これまで必要だったネットワーク/サーバ機器などの設定変更作業やデータ移行作業を大幅に削減できるという。 一般的に、企業のオンプレミス環
企業の業務アプリケーションにおけるクラウドサービス利用が拡大するためには、サービス事業者のセキュリティについて確信が持てなければならない。だが、Amazon Web Services(AWS)が提供しているセキュリティ機能を検討すると、これまであまり議論されてこなかった企業ITセキュリティの新たな側面に着目していることに気づく。 IaaSのセキュリティにユーザー企業がどこまで信頼を寄せることができるか。これは、可用性の問題とともに、企業の業務システム運用用途での、IaaS利用の進展スピードを大きく左右するポイントだ。 だが現在のところ、「かゆいところに手が届くような」議論はあまり聞くことができない。その一因は、セキュリティへの取り組みもまちまちなIaaS事業者を、無理やり一般化して議論しようとすることにある。 そこで本コンテンツでは、クラウドサービス分野におけるリーダー的な企業であり、セキ
米Googleは5月15日(現地時間)、年次開発者会議「Google I/O 2013」において、昨年のGoogle I/Oで発表し、一部のユーザーに提供してきたIaaS(サービスとしてのインフラストラクチャ)、「Google Compute Engine」のプレビュー版を一般に公開したと発表した。 Google Compute Engineは、「Google App Engine」や「Google Cloud SQL」など、同社が自社のデータセンターで運営する一連のクラウドサービスとともにLinuxベースの仮想マシンを利用できるIaaS。さまざまな規模の仮想マシンをオンデマンドで利用できる。仮想マシンの操作には、コマンドラインツール、Webブラウザのユーザーインタフェースが使える他、GoogleのAPIを使って管理ツールを構築することも可能。 クローズドなプレビューユーザーのフィードバッ
コクヨグループは、社員の働き方を変革することを目的に、業務プラットフォームをクラウドに移行した。ドリーム・アーツとニフティが11月21日に発表した。 コクヨグループが以前から活用する企業情報ポータル型グループウェア「INSUITE」とWebデータベース「ひびき Sm@rtDB」を、パブリッククラウドサービス「ニフティクラウド」へ移行、2012年10月から運用を始めている。基盤刷新により、エンドユーザーはネットワークやセキュリティの制約から解放され、時間や場所にとらわれず同レベルの業務パフォーマンスを実現できるようになった。システム部門はインフラやアプリケーションの運用・維持にかかる負荷を削減した。 コクヨグループは、先端の情報技術などを積極的に取り入れ、次世代を見据えた働き方やオフィスのあり方を追及。既に大量導入が決定しているタブレット端末の業務活用や事業のグローバル化を見据え、業務プラッ
このところ海外のIT系の記事で「DevOps」という言葉を見る機会が増えてきました。スペルからすると、開発=Developmentと、運用=Operationを組み合わせた言葉らしい、という程度の認識でしたが、どうやらアジャイル開発やソフトウェアの品質にかかわる新たなムーブメントとして認識しなければならないかも、と感じはじめています。 そこで「DevOps」とは何か? について調べてみました。 DevOpsとは開発と運用が協力し、ビジネスリスクを軽減する まずはWikipediaの「DevOps」の項目から冒頭の部分を読んでみましょう(2011年3月8日現在の記述)。 DevOps is a set of processes, methods and systems for communication, collaboration and integration between depar
システムインテグレーションにとどまらず運用のエキスパート(専門家)をもシステムに統合する──。垂直統合型システムの後発であるIBMがPureSystemsに込めた秘策は、これだ。運用負荷の増大に悩むユーザー企業のニーズに応え、ライバルに対抗するべく「現段階のベストを追求するだけでなく企業システムの次の10年を見据えて開発した」(日本IBMの橋本孝之会長)のである。 システム管理ソフトからのアラートを通じて異常の兆候を見抜き(インシデント管理)、原因を特定して適切な解決策を選び(問題管理)、システムリソースの追加など障害対策を実施する(変更管理)。システムの維持管理で最も重要なこれらのプロセスを、PureSystemsでは、非機能要件などを定義した「パターン」を組み込んだ運用管理ソフトによって遂行する。IBMが提唱してきたオートノミック・コンピューティング(自律型コンピューティング)のコンセ
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます 2011年の国内PaaS市場は前年比21.2%増の49億5500万円。2011~2016年の年平均成長率(CAGR)は30.8%で推移して、2016年の市場規模は189億円6300万円と予測されている。IDC Japanが10月24日に発表した。 同社はPaaSとIaaS向けアプリケーションプラットフォームソフトウェアをあわせてクラウドアプリケーションプラットフォームと定義して予測を発表した。2011年の国内のIaaS向けアプリケーションプラットフォームソフトウェア市場は前年比29.5%増の119億3900万円。2011~2016年のCAGRは18.6%で、2016年の市場規模は280億1900万円と予測している。 2011年の国内のク
ユーザー企業にとってクラウドは、IBMのPureSystemsと同様に、「運用不要」で利用できる“システム”だ。クラウド事業者がユーザー企業に代わって、ハードやソフトを運用している。 クラウドの中には、人手に頼った運用を行っている事業者もあれば、独自のソフトを開発することによって、アプリケーションの性能調整や可用性向上を自律化している事業者もある。ユーザーから見ればどちらもサービスであり、違いはない。例えば、仮想マシンの再起動を人手でやろうが、自動でやろうが、結果は同じだ。 ただし、ソフトを駆使して自動化、自律化を進めたほうが、サービス料金は安価になり、アプリケーションに性能問題などが発生した場合の対応は早くなる。 ソフトによる自律化を実現しているクラウドの代表格が、IaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)大手の「Amazon Web Services(AWS)」だ。AWSは
米Microsoft社は2012年6月6日、クラウドサービス「Windows Azure」の機能強化を発表した。新たにLinuxの仮想マシンを動かせるようになり、Windows Azure向けのアプリケーション開発ツール(SDK)でもLinux環境をサポートする。 今回の機能強化で注目すべき点は、Linuxサポートが強化されたことだ。強化されたポイントは大きく2つある。 1つ目は、クラウド上の仮想マシンに導入するOSとしてLinuxディストリビューションを選択可能になったこと。これまでWindows Azureでは、Windows Serverの仮想マシンだけ提供していた。今回の機能強化で新サービス「Windows Azure仮想マシン」を追加。そこで「Windows Server 2008 R2」や「Windows Server 2012(製品候補版)」が選択できるのは当たり前だが、他に
ここからは、調査項目ごとに各サービスの初期状態のセキュリティを見ていく(表5)。今回、4社5サービスのクラウドを調査したが、いずれも何らかのセキュリティのリスクを抱えていた。一見すると安全に見えただけに、これは厳しい結果といえる。 ◯iptables フィルターの設定状況を調査した。不用意に受け入れてしまわないように、初期状態では必要なポートだけ開いていることが望ましい。ところが、日本ラッドの「Osukini Server」以外は、フィルターが設定されていないか、設定されていても不要なポートが開いている状態だった。 Osukini Server以外のサービスでは、例えばWebやFTPなどのサーバーソフトをインストールすると、インストール直後からWebやFTPのサーバーが動作し始め、外部にサービスを提供し始めてしまう。“まだ公開していないつもり”だったのに、既に不正侵入されていたということに
企業情報システムを担当するITエンジニアにとって、クラウドはもはや避けては通れない存在になりつつある。 サーバーやストレージ、ネットワークといった個々のITインフラを仮想化技術により統合し、さらにそれらをセルフサービス形式でインフラごと貸し出せるようにする、つまり「個別のITインフラ」→「仮想化統合」→「クラウド化」というIT基盤効率化の流れにおいて、「クラウドを所有する」こと、すなわちIaaS(Infrastructure as a Service)環境を自社内で構築する「プライベートクラウド」という選択肢が現実味を増している(図1)。 「OpenStack」は、IaaS構築に必要なソフトウエア群で構成されるクラウド基盤ソフトである。本連載では、OpenStackを題材に、IaaSの構築・運用をどのように実践すべきか解説していく。 テナント管理者とクラウド管理者 OpenStackによる
Scalrとは Scalrとは、米Scalr社が提供するオープンソースのクラウド連携ツールです。さまざまなIaaSと連携でき、Cloud Foundryのプロビジョニングも可能です。 ソースコードを取得することでプライベートなScalr環境を構築できるほか、Scalr社が運営するScalrホスティングサービスを利用することができます。 本項ではOS Specific Installation Guides - Ubuntu 10.04 Lucidを参考に、オープンソース版ScalrのインストールをUbuntu server QEMUイメージに行います。 なお、Installationにある通り、プライベートなScalr環境の構築は推奨されていないため、参考程度にとどめてください。 Ubuntu Serverのインストール Download Ubuntu ServerからUbuntu 10.
11月25日、「mobidec 2011」においてコナミデジタルエンタテインメントのスタジオITセンター長である正延光弘氏によるセッション「大ヒットSNSゲーム『ドラゴンコレクション』を支えるコナミのクラウド技術の活用」が行われました。 ドラゴンコレクションは、GREEで提供されている携帯電話向けのカードゲームタイプのRPG。プレイヤーは、エリアごとにある複数のクエストをクリアしていき、モンスターカードや「秘宝」を手に入れ、さらに「ドラゴンカード」を集めていきます。また、ほかのプレイヤーとバトルすることでも秘宝を入手できるというSNS要素も取り入れられていました。2010年9月のサービス開始後、順調にプレイヤー数を伸ばし、現在では登録人数が500万人を超えています。 サービス開始当初は社内でサーバを構築し、フロントエンドに6台のサーバ、バックエンドに3台のデータベースサーバ、そしてロードバ
ソフトそのものの料金である「ライセンス料金」についても、大きな変化が起きている。具体的な動きは二つある。 一つめは、インテルの大型サーバー用プロセッサ「Itanium」向けのライセンス料金の変化だ。 日本オラクルは2010年12月、Itanium向け製品のライセンス料金を2倍に引き上げた。Itanium向け製品のライセンス料金を決める係数を、「0.5」から「1.0」へと変更したのである。対象はItaniumの最新版「9300番台」だ。2010年12月以降にユーザー企業が購入した製品に適用する。 日本オラクルは、複数のコアからなるプロセッサ(マルチコア・プロセッサ)の種類に応じて、係数を独自に設けている。この場合のライセンス料金は、プロセッサのコア数を基に、二つの要素を掛け合わせる。オラクル製品の1コア当たりの単価、プロセッサごとの係数、である。 日本オラクルが定めている係数について見てみる
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