日銀は14日、「中長期的な物価安定の目途」を当面「1%」とし、資産買い入れ基金の10兆円増額を発表した。 それを受けて、円ドルレートは円安にふれ、株式市場も一時、9200円台に回復した。安住淳財務相も、「(日銀が)実質的にインフレターゲット(目標)を設定したと受け止めている」と歓迎した。 新聞報道では、FRB(米国連邦準備制度理事会)が導入したインフレ目標は、達成できなかった場合の報告義務などはなく、「目標(ゴール)」と表現されている。 そしてこの「ゴール」は、英国のイングランド銀行などのように達成期間が示され、理由や分析などの報告義務がある「目標(ターゲット)」とは違うと説明し、「日銀の枠組みはFRBに近い」という白川方明日銀総裁をサポートしている。 今回の措置は何もしないよりましである。ただし、FRBと比較して、腰が引けている。リーマン・ショックで世界大恐慌に陥るかもしれない危