この春共学化に踏み切った学校では、従来と違う入学式を迎えていた。一方、共学化しながらも、ユニークな折衷策で男女別学の利点を生かす学校もある。 今月9日、福岡市で61年間、男子校だった福岡大付属大濠高校に初めて女子が入学した。新入生618人のうち女子は107人。相良浩文校長は「女子の皆さんは不安もあるでしょうが、心意気と勇気に敬意を表します」と激励した。 同校の志願者数は、昨年の2003人から今年は2677人に増加した。大坪正太教頭は「共学化で生徒たちが多様な感性を学んでくれれば」と話している。 共学校ながら、男女別学を校内で実践しているのは、川崎市の桐光学園。クラス編成、授業を男女別にしている。20年前に女子部を設けた際、理数科目の教師から「男子と同じ教え方ではうまくいかない」との声が相次いだからだ。 平良一教諭は「男子は高い目標を作って、『これを解け』と命令すれば良いが、女子にはダメ。一