「苦しいことがあっても前向きにやっていきたい」と話す新垣舞さん(中央)と「舞とくくる」のメンバー=9月11日、沖縄市内 「時間がかかってもいいから、何事にも挑戦したい」。脳性まひの障がいがある新垣舞さん(19)=うるま市=は、数々の賞を受賞した三線でプロになることを決意し、ことし3月、沖縄民謡を中心に演奏するバンドを結成した。バンドには聴覚に障がいのある人も加わり、国内外の障がいがある人が参加する演奏会への出場を目標に、日々練習に励んでいる。 新垣さんは、生まれた時に一時呼吸が止まってしまったことで、脳性まひになった。手足を自由に動かすことができないが、幼いころから沖縄民謡が好きだった新垣さんは、小学4年生の時に三線を習い始めた。 当初は弦をちゃんと押さえることにも苦労したというが、「障がいがあっても、他の人には負けたくない」という気持ちで練習を積み重ね、13歳の時、初めて琉球民謡のコンク