【ワシントン=塩原永久】米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は6日、トランプ米大統領が貿易赤字の削減に向け、対日圧力の強化に意欲をみせていると伝えた。トランプ氏が同紙編集幹部への電話で、「日本の指導者との良い関係が終わる」との警告を発し、不均衡是正を求める姿勢を示したという。 同紙によると、トランプ氏が6日、編集幹部に電話した際、日本の指導者との関係が良好だと前置きした上で、「(赤字解消に)日本がどれだけ支払うべきなのかを伝えた瞬間、良い関係が終わる」と述べた。 編集幹部が記事で電話の内容を明らかにした。記事は、トランプ氏がメキシコやカナダ、欧州との貿易協議で一定の進展をみた現在、「手を焼く日本との貿易条件」の改善に目を向けていると指摘している。 米政権は7月、欧州連合(EU)と新たな貿易協議の開始で合意。今週に入り、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉をめぐるカナダと詰めの協議を