中国・北京の天安門広場に掲げられた中国の国旗(2015年3月2日撮影、資料写真)。(c)AFP/Greg BAKER〔AFPBB News〕 中国をどう見るべきか。経済規模と地政学において大きな存在感を示す一方、目先は経済困難が深刻化し、究極の弥縫策(びほうさく)と見える対策が相次いでいる。"Contingency plan"(不測事態対応策)が発動されつつあると見るべきかもしれない。 このようにねじれている中国の現実、そのどこに注目するかで、人々の対中イメージは全く異なる様相を呈すると言える。目先“マドルスルー”(muddle through:やり繰りでしのぐ)、中期警戒、長期悲観が適切な見方ではないか。 (1)圧倒的に高まった存在感 中国は圧倒的な経済規模を見せつけている。2014年購買力平価(PPP)ベースで中国は米国を抜き世界最大の経済大国となった。また外貨準備高は3.7兆ドルと第