沖縄科学技術大学院大学(OIST)の研究員らは、パーキンソン病関連タンパク質α(アルファ)シヌクレインが神経細胞(ニューロン)に過剰に発現することによって生じる毒性のメカニズムを同定しました。このタンパク質はパーキンソン病の発症に関わる原因物質として知られています。 本研究により、パーキンソン病発症の仕組みを探る上で、早期治療法の開発につながる重要な基礎知見を得ました。 本研究成果は、北米神経科学学会が発行する「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス The Journal of Neuroscience」のオンライン版に掲載されました。 研究の背景と経緯 パーキンソン病は世界中で約一千万人の人々が罹患している神経疾患で、日本人の1000人に1~1.5人(60歳以上では100人に1人)が発症している※1と言われています。この病気は進行性の運動機能障害と、典型的症状としての制御不能な震えを特徴