Firefox 10の主な新機能といえば、アドオンの互換性確認の柔軟化やユーザーインターフェイスの改良、Web開発者向けツールの拡充などが中心で、処理の高速化はあまり意識されていない。Firefox 9の型推論(Type Inference)のように目立ったところがないからだろう。だが、ベンチマークを用いて性能を測ってみると、けっこう改善されていることがわかる。 実際の数字を見てみよう。比較対象は、以下のとおりWindows 7 SP1(64bit版)上で動作する32bit版のFirefox 9.0.1とFirefox 10.0。新規プロファイルを初期設定のまま利用し、アドオンはすべて無効化するが、プラグインはShockwave Flash 11.1(r102)だけを有効にした。使用したハードウエアは、CPUがIntel Core i5-2410M 2.30GHz、GPUがIntel HD