これまでCPUはムーアの法則に従って高速化してきたが、今後、CPUは高速化よりも並列化が進む。「これまでは動作の遅いプログラムでも、来年には高速に動くというのが常識でした。しかし、これはもはや現在の状況には当てはまりません」。サン・マイクロシステムズでWebテクノロジー関連のディレクターを務めるティム・ブレイ(Tim Bray)氏は、近い将来にプログラマが直面する問題は、CPUのコア数が増えてハードウェアの並列化が進むのに対して、現在使われている言語の多くで並列プログラミングのサポートが十分でないことだという。 「UltraSparc T1では8コア32スレッドの並列処理が可能です。IBMやAMD、インテルもCPUのコアの数を増やしつつあります。JavaEEを使えばスレッドサポートによる並列化の恩恵にあずかれますが、そうでない言語も多くあります」。 ブレイ氏は、こうした問題に対して2つの方