(GEPR編集部より)提携する国際環境経済研究所(IEEI)のサイトから転載します。許諾をいただいた、関係者の皆様に感謝を申し上げます。 以下本文 丸川裕之 一般社団法人 日本鉄鋼連盟 地球環境委員長 日本の鉄鋼業は、石油ショック以降今日に至るまで、製鉄所・工場内の生産プロセスにおける省エネルギーに心血を注いできた。その結果、世界最高水準の省エネ効率を達成し、今もこれを堅持している。またその過程でつちかった省エネ技術を他国の鉄鋼業に普及させること画世界全体の地球温暖化防止に役立つとの考えから、セクトラルアプローチ(注・各産業ごとの排出削減策)の重要性を説き続けてきた。 将来的にも中国、インドなどにおける温室効果ガスの削減余地は大きく、仮に、既存の日本の鉄鋼業がBAT(ベスト・アベイラブル・テクノロジー:最良の代替可能技術)が世界鉄鋼業に普及すれば、その削減ポテンシャルは、約4億T-CO2(
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