(CNN) オスがメスに求愛の贈り物をする習性で知られるクモは、贈り物の有無がオスの生死の分かれ目になりかねない――。そんな観察結果が生物学会誌に発表された。 ヨーロッパキシダグモという種類のクモは、オスがメスに求愛のプレゼントをする習性で有名。大抵の場合はハエなどの昆虫を、網で丁寧に包んで贈る。 研究チームによると、一見愛情表現にも思えるこの行動に、実はオスがメスに共食いされる危険をかわす効果があることが判明した。中には贈り物が大きいほど交尾の時間が長くなるケースもあった。 観察したのはクモのつがい280組あまり。オスから贈り物をもらえなかったメスは、贈り物をもらったメスの6倍の確率で、オスを餌にした。 「贈り物の有無は、メスがオスを共食いするかどうかを左右する最も重要な要因だった」と研究チームは解説する。 プレゼントなしで求愛しようとしたオス15匹は、交尾する間もなく食べられてしまった
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