地上から350キロ前後の軌道にある国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶために飛行を続けていた日本初の無人宇宙船「HTV」が18日午前7時半ごろ、ISSへの結合に成功した。来年にも退役予定の米国のスペースシャトルに代わって大型設備を運べる唯一の補給機で、2015年まで年1回の頻度で飛行が計画されている。 結合作業には5時間ほどかかった。ISSに接続されている日本実験棟「きぼう」の反射板にレーザーをあてて距離を測りながら、まず2時間ほどかけ、ISSから約300メートル離れた地点から約10メートルまで近づいて停止した。 ISSにいる飛行士が、ロボットアームを操作してHTVを捕まえると、茨城県つくば市の筑波宇宙センター管制室では歓声が上がり、管制官らが抱き合ったり、握手し合ったりして喜んだ。さらに約2時間半かけて結合した。 HTVには日本実験棟「きぼう」に取りつける地球環境計測装置のほ