(CNN) 米国で高等教育の学費が高騰し、多額のローンを抱えて返済に行き詰まる卒業生が続出している。学生や援護団体からは、政府に民間ローン規制などの対策を求める声が高まってきた。 クリスティン・シュロードさん(28)は一家の中で初めて大学に進学したが、ロースクールを卒業して3年後、学生ローンの負債が25万ドル(約2300万円)にまで膨れ上がり、返済に行き詰まった。 デトロイトのウェイン州立大学で法学の学位を、シカゴのジョン・マーシャル・ロースクールで不動産の修士を取得したシュロードさんだが「それだけの価値が本当にあったのか」と肩を落とす。 政府のローンを活用しないまま民間のローンに手を出す学生も増えているが、これは非常に危険だと、学生のローン相談に乗っている団体は警鐘を鳴らす。 政府の学生ローンなら消費者保護の対象となり、7月1日からの制度変更で負担軽減や返済免除の措置が導入されるなどさら
(CNN) ガソリンに代わる次世代バイオ燃料の原料として「藻」が注目されている。米石油大手エクソンモービルがこのほど、藻類からの燃料精製研究を手掛けるベンチャー企業に巨額を出資したのをはじめ、世界のエネルギー大手が相次ぎ同様の研究に乗り出した。 エクソンモービルは、バイオテクノロジーの新興企業シンセティック・ジェノミクス(SGI)との共同研究に6億ドルを投じる計画を発表した。SGIは、ヒトゲノム解読で知られる米バイオ情報会社セレラ・ジェノミクスの元社長クレイグ・ベンター氏が創設した企業。数年前に英石油大手BPからも出資を受けている。 エクソンモービルは数年越しの研究の結果、藻からの燃料生成は最も潜在的可能性が大きく、現在の製油施設やガソリンスタンドも継続利用できる可能性が高いと判断した。 米シェブロン、オランダのロイヤル・ダッチ・シェルといった世界のエネルギー大手も相次ぎ藻類ベンチャーに投
(CNN) 大統領選の開票結果をめぐり抗議行動が続くイランで、選挙に敗れた改革派ムサビ元首相の支持者らが、最新情報の提供や抗議行動に一言ブログサイトの「Twitter」やソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)フェイスブックを活用している。 Twitterは140字以内で「つぶやき」と呼ばれる短い文章を投稿できるサイト。現地からの情報をリアルタイムで伝えている「Change for Iran」は、「友人の話では学生100人以上が逮捕された。確認は取れないがかなりの数だ。馬鹿どもが理由もなく攻撃してくる。私たちに向けて発射された催涙弾の数は数え切れない。緊急に治療が必要な学生が何人かいる。ここに来られるすべての人に訴えたい。私たちを見放さないで」とつぶやいた。 テヘラン在住で記者志望というアリさんのブログによると、イランでも家庭や携帯端末、ネットカフェなどでインターネットは利用できる
パキスタン・ジャロザイ避難民キャンプ(CNN) パキスタン軍によるイスラム強硬派勢力タリバーンの掃討作戦が続く北西辺境州から、戦火を逃れて連日多数の住民が避難している。州都ペシャワル近郊のジャロザイ・キャンプに流れ込んだ避難民は9万3000人を超えた。 国連の推計によれば、戦闘により家を失った人は180万人にも達し、1947年の独立以来、同国史上最大規模の「大移動」が起きている。 ジャロザイ・キャンプの収容人数は、数千人単位で膨れ続けている。テントがどこまでも並ぶ光景は、砂漠に突然現れた都市のようだ。果物売りが間を縫って歩くが、貧しい避難民に十分な買い物はできない。国連からの配給の小麦を奪い合うようにして持ち帰り、パンを焼く人々。「食べ物にありつけても、牛さえ食べたがらないようなものばかりだ」と、男性がつぶやく。 別の男性は15日前、妻と3人の子どもを連れてキャンプに駆け込んだ。一家は10
ロンドン(CNN) 2日に当地で開かれる主要20カ国・地域(G20)緊急首脳会議(金融サミット)に反対する数千人規模のデモ隊が1日、英中央銀行のイングランド銀行周辺で警官隊と小競り合いになった。 英政府の管理下に入ったロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)でもデモ参加者が窓を壊し、スプレーで「泥棒」と落書きしたり、社屋に侵入したりする騒ぎがあった。 警察によると、デモ関連の逮捕者は少なくとも32人。11人は警官の制服を所持していた容疑、3人はRBSの騒乱に関与した容疑で拘束された。 デモ参加者の多くは当面現場に留まるよう指示され、いらだちを募らせていた。これは警察が群衆整理を行ったうえでデモ隊を解散させたためで、警察のスポークスマンは状況が全体的に「余りひどくない」とコメントした。
(CNN) 米国で2007年、刑務所や矯正施設に入所、もしくは仮釈放や保護観察中となっている人数が過去最高の730万人に達していることが、調査機関ピュー・センターが2日に発表した調査で明らかになった。米国人の31人に1人が「受刑」状態にある計算。 ピュー・センターは米司法省並びに国勢調査局の統計を元に人数を算出した。 米国では過去四半世紀、刑務所や矯正施設の管理下に置かれる人数が増加し続けている。1982年は220万人で、成人77人当たり1人の割合だったが、その後、急上昇している。 この米国人の割合は世界で見ても高い。ピュー・センターによると、全世界の人口のうち米国人が占める割合は5%に過ぎないが、全世界の受刑者のうち米国人は25%を占めている。 人種別に見ると、受刑状態にある黒人は白人の4倍、ヒスパニックの2.5倍に達している。2007年末の時点では、成人の黒人11人に1人に相当していた
(CNN) パレスチナ自治区ガザでは14日、イスラエル軍とイスラム原理主義組織ハマスの戦闘が19日目を迎え、パレスチナ側の死者は1000人の大台を突破し、負傷者は4700人にのぼった。潘基文国連事務総長は中東歴訪を開始し、最初の訪問国エジプトの首都カイロで、停戦案を提示し調停外交を進めているムバラク大統領と会談した。 エジプトはイスラエルとパレスチナ自治政府の指導者らと会談するとともに、ハマスとイスラエルの間接的交渉で間に立っている。エジプトはアラブ諸国の経済サミットが開幕する予定だったクウェートで、18日にガザ情勢に関する首脳会議を開く意向を示した。 他のアラブ諸国は、イスラエルとハマスの合意仲介に積極的なカタールで開かれる緊急会合に出席する考えを表明している。ハマスのスポークスマンは、イスラエル軍の攻撃が3週間目に突入する可能性を指摘し、アラブ諸国がもっと早い時期に首脳会議を開くべきだ
(CNN) オバマ次期米大統領は8日の演説で景気対策を発表し、早期に議会を通過しない場合はマイナスの結果が長期に及ぶと警告した。 オバマ氏は、何も景気対策を実施しなければ「景気後退は何年も続き、失業率は2けた台に達する。毎日待つ姿勢でいたり、責任をなすりあったりして重い腰を上げなければ、さらに多くの国民が失業し、さらに多くの家族が貯金を削る」などと述べ、危機が深刻化して取り返しのつかない状態になる恐れがあると訴えた。 オバマ氏の緊急景気対策は、2年間で300万人の雇用創出を目指し、保健医療やエネルギー、教育への投資を優先的に実施する内容。代替エネルギーの生産の倍増、連邦政府庁舎や住宅のエネルギー効率改善、医療記録の電子化、学校施設の改善、ブロードバンド通信網の拡充、科学技術分野への投資が盛り込まれている。 このほか中間層と法人向けの所得減税、財政難に陥った各州の支援、インフラ整備が実施され
(CNN) 米航空大手のコンチネンタル航空は7日、藻やナンヨウアブラギリから生産されたバイオ燃料を使用し、ボーイング737型機の試験飛行を実施した。 ボーイング社のスポークスマンによると、試験飛行は、エンジンの1つにバイオ燃料と通常の燃料を1対1で混合したもの、もう1つのエンジンに通常の燃料のみを使用して行われた。その結果、バイオ燃料のエンジンの燃料使用量は通常燃料のみのエンジンを下回ったものの、1時間40分の飛行時間で両エンジンの性能に差は見られず、「10点満点を上回る11点」(スポークスマン)の好結果だったという。 試験飛行は同航空の拠点であるテキサス州ヒューストンで行われ、パイロット2人とエンジニア1人が搭乗し、気温が低い高度約1万1600メートルでの反応などを計測した。 バイオ燃料による試験飛行はこれまでにヴァージン・アトランティック航空とニュージーランド航空が実施したが、米国の航
アテネ――警官による「少年射殺事件」に反発した若者層の暴動が各地で連日起きているギリシャ情勢で、同国の最大労組が10日、昇給などを求め24時間ストライキに突入した。AP通信が報じた。 管制官や民間航空行政当局の従業員もスト入りしたことを受け、アテネ国際空港はフライトが欠航になるなど機能不全の状態に陥っている。バス、地下鉄、鉄道などの公共交通機関は全面マヒ状態だ。暴動の影響で首都アテネなどの商店は閉店状態が続いている。 左派系も含むGSEEなど同国最大規模の2労組は、昇給のほか、年金や失業手当の増額や低所得層の世帯への家計補助金を要求。政府はスト突入が新たな治安かく乱の要因になるとして労組に停止を求めたが拒否されている。 ギリシャの暴動は、ドイツ・ベルリンのギリシャ領事館の占拠を煽るなど国外にも波及、中道右派政権を率いるカラマンリス首相は対応策に苦慮している。
ワシントン(AP) 牛には南北の方角を感知する能力があるらしいという研究結果を、ドイツの大学の生物学研究チームが26日の米科学アカデミー紀要に発表した。 ドゥイスブルク・エッセン大学生物学部の研究チームは世界308カ所の牧場の衛星写真を分析し、8510頭の牛が向いている方角を調べた。その結果、牛たちは草をはんでいる時も休んでいる時も、60―70%という高い確率で南北に沿った方角に体を向けていることが分かった。どの大陸でもこの傾向は同じだったという。 理由としては、北極部をS極、南極部をN極とする地球の磁場(地磁気)に沿っていることが考えられると研究チームは指摘。ただし衛星写真では、牛の体が南北方向に沿っていることは分かっても、頭が南と北のどちらを向いているかまでは判別できなかった。 この研究について、米ノースカロライナ大学生物学部のケネス・ローマン氏は「驚くべき発見だ。牛のような大型動物で
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