ブックマーク / somethingorange.net (25)

  • ゴシップ好きは放置して、「ただの小説」として『KAGEROU』を読もう(ブログ版)。 - Something Orange

    齋藤智裕もとい水嶋ヒロのデビュー作『KAGEROU』読んだよ。 KAGEROU 作者: 齋藤智裕出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2010/12/15メディア: 単行購入: 12人 クリック: 1,620回この商品を含むブログ (196件) を見る 発売日に小説を読み終えるなんていつ以来だろ……。で、感想は以下。 ま、ぼくの評価はここに述べた通りなのですが、某大手ラノベブロガーから「いいからブログにもまとめやがれ」と指令が下ったので、仕方なくここにも書くことにします。いやまあ、ハバツに属していない身は立場弱いのよ。 で、人気絶大な若手イケメン俳優水嶋ヒロのデビュー作として話題騒然の『KAGEROU』であるわけですが、ぼくの感想は上に書いたとおり「良くも悪くも平凡な小説」。 天才的な閃きとか、異常にとんがったセンスとか、過剰な悪ふざけとか、ひとを激怒させるような強烈な個性とか、そういっ

    ゴシップ好きは放置して、「ただの小説」として『KAGEROU』を読もう(ブログ版)。 - Something Orange
    fujipon
    fujipon 2010/12/17
  •  小学校2年生の作文に泣かせられたよ。 - Something Orange

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     小学校2年生の作文に泣かせられたよ。 - Something Orange
    fujipon
    fujipon 2010/10/23
  • 乱暴な言葉遣いの人間は差別する。 - Something Orange

    先日、Twitterにこのようなことを書いた。 特にネットでは、ぼくは意見の正否「だけ」で相手を判断するつもりはもはや全くない。下品な人間の相手をすることはいやだし、ひとの悪口を安全なところから吐く人間にかかわるのもいやだ。しらないひとと不毛な議論をする意欲もない。それで当然だと思っている。そうすべきでない理由はあるだろうか? 「意見と人格は切り離して考えるべき」「嫌なやつのいうことでも正論は正論」という考え方があることはわかるけれど、逆にいうと「いくら正論をいっていても嫌なやつは嫌なやつ」であるわけで、そういう人間は遠ざけたい。遠ざけることが逃げだとは思わないし、閉塞だとも感じない。精神衛生上の問題。 まあ、「意見だけはとりあえず受け入れて、その人物は遠ざける」というのがいちばん適切な対応かな……。「批判は受け容れるべき」という言葉には条件付きで賛成できるけれど、「批判は無条件で受け容れ

    乱暴な言葉遣いの人間は差別する。 - Something Orange
    fujipon
    fujipon 2010/09/01
    同意。使う言葉としては、「差別」じゃなくて、「区別」にしておいたほうが無難だとは思ったけど。
  • ライオンさんからひと言。 - Something Orange

    はてこ氏(id:kutabirehateko)の日記が表現規制関連で話題を呼んでいる。話題が複数の記事に跨っているので取り上げづらいのだが、まず、最も大きな反響を呼んだこの記事から取り上げることにしよう。 相当非力な男性でも、先方はわりと余裕をもって私を押し倒せる。私の方は相手にケガをさせないようになんて思っていたら、まったく抵抗できない。殺してしまっても仕方がないと覚悟して、あらゆる手段を尽くさないと抜け出すこともできない。 (中略) 私が彼らの中にいてレイプされずにいるには、この人達の理性と良心に頼るしかない。どんなに強くなりたくても、生白い腕でキーボード叩いて漫画読んでゲームやってる男子に圧勝される。陵辱エロレイプ漫画をクローゼットにどっさり持っている、ワキガの臭う私の友だち。 (中略) 私が男性を怖いと思うのはね、じゃれてるライオンや熊を怖いと思うのと同じなの。 私に出来ることは熊

    ライオンさんからひと言。 - Something Orange
    fujipon
    fujipon 2010/03/26
    元エントリは、「ライオンはウサギの要求に際限なく譲歩せよ」ではなく、所構わず咆えられたり、「食べちゃうぞ!」と(ライオン側は冗談で)からかわれたりするのはウサギには耐えられない、という話なのでは。
  • 『アバター』。 - Something Orange

    たまにはまともな更新もしよう。 ジェームズ・キャメロン監督の最新作『アバター』を観てきました。宇宙の彼方の遠い星を舞台にした作品ということ以外、事前情報ゼロで観にいったのですが、非常に楽しめました。 興行的には『タイタニック』の記録を塗り変えるかもしれないという大成功を記録しているとか。観るまえは何でこんな一般受けしそうにない設定の異星SFが受けているんだといぶかしく思っていましたが、観てわかった。超単純。超明快。全然SFじゃなくて、インディアン&騎兵隊映画でした。 物語はある元海兵隊員が亡くなった兄の代わりに惑星パンドラを訪れるところから始まります。「アバター」と呼ばれる装置を用い、現地人と同じ姿になったかれは、現地人に溶け込み、その信頼を得ていきます。 しかし、その裏では現地人を虐殺する作戦が進行していて――と、一応はサスペンスフルに進んでいくわけですが、ここらへん、全く新味はありませ

    『アバター』。 - Something Orange
    fujipon
    fujipon 2010/01/12
  • うまい作品がおもしろいとは限らない。 - Something Orange

    同人ゲーム『うみねこのなく頃に』をエピソード2までプレイした。おもしろい! いや、もう、おもしろいどころじゃないですよ。圧巻ですよ。感動ですよ。 エピソード1があまりにも退屈なので、それを終えるまでひと月以上かかっているのだが、エピソード2は数日で読み終えた。 あまりにも濃密な物語体験にグロッキーになってしまったので、エピソード3に手を出すのはもう少し先にしようかと思うが、とにかくこれはすごい。素晴らしい。傑作。名作。いや――そうでもないかな? 『うみねこ』という作品をまえにして思わされるのは、その評価のむずかしさである。一筋縄ではいかないその内容もあるのだが、それ以前に、ひとつの作品として粗が多すぎる。 まず、最前書いた通り、序盤が退屈。それはもう異常に退屈。事件のひとつも起こらない登場人物紹介が延々数時間にわたって続くのは、ある種、拷問である。 たしかに『ひぐらし』に比べればずっと良く

    うまい作品がおもしろいとは限らない。 - Something Orange
    fujipon
    fujipon 2009/11/07
  • 非モテが死にたくなってもべつにいいんじゃね? - Something Orange

    少し前の話になるが、id:GiGirさんが映画『サマーウォーズ』を正面から批判していた。 ぼく自身はこの映画を非常によく楽しんだので、異論を書くつもりだったのだが、巧くまとめられずにいるうちに、id:north2015さんが秀逸な感想記事をアップされた。 ぼくはこの記事に全面的に賛成する。ただ、「賛成!」と挙手するだけでは芸がないので、ちょっと違う側面から書いてみたいと思う。 さて、id:GiGirさんはこの映画に一定の評価を与える一方でこう評している。 その一方でこの映画は、いわゆる非コミュ的問題を抱えた人や家族という形態に不信感を持つ人たちのアレルギー的な拒否反応を呼んでいる。そういった心象を持つ人たちが仮託すべきキャラクターがちゃんと用意されているにも関わらず。この映画の抱える欠陥の根はここに見ることが出来る。 「サマーウォーズにみる、表層の豊かさと、深層の軽薄さ - 未来私考」 こ

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    fujipon
    fujipon 2009/09/02
  • でたらめにさわやかな娯楽大作、『サマーウォーズ』。 - Something Orange

    見て来た見て来た見て来たよ! 『時をかける少女』に続く細田守監督最新作、その名も『サマーウォーズ』、ぼくにしてはめずらしく初日に見に行ってまいりました。 『時かけ』の監督の新作ということで、ネットでもそれなりに注目され、期待されていると思う。じっさいに出来上がった作品は、これがもう、その期待に違わぬ出来。この夏必見の娯楽大作である。 まだ『ヱヴァ:破』のリピート鑑賞をくり返している人も、その回数を一回減らしてこちらを見るべき。決して損はさせません。 物語の始まりは、と、この場合は細々と書くよりじっさいに見てもらった方が早い。ネットに上げられているオープニング映像を見てください。 見た? 続く編では、このバイトの中身が明かされる。この美人の先輩のフィアンセのふりをして、長野の田舎、陣内家に乗り込んでほしいというのだ。 からだが弱った曾祖母を元気付けたいのだと。健二は必死でその大役をつとめる

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    fujipon 2009/08/02
  • あなたは碇シンジを好きになる。 - Something Orange

    色々たてこんでいるのに、吐き出しておかないと死にそうなので一言だけ。 エヴァ破が凄すぎて生きているのが辛い。 ありがとう、ありがとう。 「竹箒日記」 そういうわけで、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』観て来ました。 いやあ、おもしろかった! 今年上半期に体験したすべての作品のなかでベストは間違いなし。既にネットでは賛否出ているようだけれど、ぼくは全面的に「賛」。いや、すごいでしょ、これは。 もちろん、前作の出来があれほど素晴らしかった時点で「破」もいいものが出来上がってくることは予想できていた。しかし、じっさいに見せられたものは予想を上回る凄まじさ。上述の奈須きのこではないけれど、圧倒されてすぐには言葉も出てこない有様。 上映から一日経ったいま、かろうじて言語化を試みているのだが、ちょっと説明不可能な映像体験でした。 だから、まだ観ていないひとはぜひ観に行ってほしいと思う。時間がない? 時間

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    fujipon 2009/06/30
  • くたばれネット評論家。 - Something Orange

    藤子不二雄の名作『エスパー魔美』に、芸術と批評の関係を扱った「くたばれ評論家」という有名なエピソードがある。 主人公、魔美の父親は画家なのだが、あるとき、某評論家から手ひどい批判を受け、怒る。その姿を目にした魔美は超能力を使ってその評論家にいたずらするのだが、父は喜ぶかと思いきや、諄々と魔美を諭すのだった。 「公表された作品については、みる人ぜんぶが自由に批評する権利をもつ。どんなにこきおろされても、さまたげることはできないんだ。それがいやなら、だれにもみせないことだ」 魔美が、でも、さっきは怒っていた癖に、というと、父はこう答える。 「剣鋭介に批評の権利があれば、ぼくにだっておこる権利がある!! あいつはけなした! ぼくはおこった! それでこの一件はおしまい!!」 芸術家の矜持を見事に描き出した名エピソードである。であるのだが、もしかしたら既に通用しなくなっている考え方かもしれない、とも

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    fujipon 2009/06/16
  • お前の紹介した漫画がつまらなかったらどうするんだ問題。 - Something Orange

    某知り合いから「漫画レビューサイトは煽りすぎっショ」と言われました。俺みたいな「漫画はいいとこ探し」という考え方もいいとは思う。ただ、その漫画のいいところだけを切り取って伝え続ける漫画レビューはどうなんだと。それを見て買ってみてからガッカリする人間もいるんじゃないかと。 「漫画レビューサイトって何がしたいんだろうね・パート2 - Σ無駄話」 あー、ねえ? 漫画書評サイト一般が煽りすぎかどうかはともかく、「Something Orange」は間違いなく煽りすぎていますね(笑)。ぼくも自覚がないわけじゃないんだ。 もっとも、ネットで漫画を紹介するようになってそろそろ十年以上になるのに、「お前の紹介した作品がおもしろくなかったぞ。どうしてくれる」という苦情は受け取ったことがありません。 そういう被害者がいないとは思えないから、皆、泣き寝入りしているのでしょう。可哀想に。 冗談はともかく(冗談だよ

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    fujipon 2009/05/18
  • あかほりさとるの例の本を読んだよ。 - Something Orange

    初めにいっておく。 ぼくはあかほりさとるをそれなりに評価している。尊敬しているといってもいい。 何といっても、彼はじっさいに作家として成功している。他にどんな欠点があるとしても、彼が書いた脚や、小説が、多くのひとを楽しませたことは疑いようがない。その一点だけでも、あかほりさとるは偉いと思う。 ぼく自身、彼のを何冊か読んでいる。彼が飲み干したドンペリの一滴くらいは、ぼくが使ったお金で支払われているかもしれない。 長々と、いわずもがなのことを記したのは、以下に書くことは彼を嫌いだからいうわけではないとわかってほしいからである。 いや、ほんと、あかほりさんのことを声高に非難するつもりはないんだよ。でもなあ。このはないよなあ。 アフタヌーン新書 005 オタク成金 作者: あかほりさとる,天野由貴出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/05/08メディア: 単行(ソフトカバー)購入:

    あかほりさとるの例の本を読んだよ。 - Something Orange
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    fujipon 2009/05/13
    「ライター・天野由貴」という人は、この本の聞き手としてあかほりさんが創造した「キャラクター」じゃないかと思います。あかほりさんの一人二役。Googleで検索しても他の著書はないみたいだし。
  • 文章を綺麗に見せる九つのテクニック。 - Something Orange

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    fujipon 2009/05/11
  • すべての漫画好きよ、『この世界の片隅に』を読むべし。 - Something Orange

    この世界の片隅に 上 (アクションコミックス) 作者: こうの史代出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2008/01/12メディア: コミック購入: 23人 クリック: 507回この商品を含むブログ (327件) を見る あなたは疲れている。 物語を読むことに、疲れ切っている。 思えば、随分とたくさん読みつづけてきたもの。何千冊と読んできたの、その大半が物語なのだ。少しくらい疲れても無理はない、そうかもしれない。 だから、この頃のあなたは、事実を扱ったばかり読むようになった。あれほど好きだった物語を読むことは、すっかり少なくなってしまった。そんな自分を、あなたは少し寂しく思っている。 ところが、昨日、あなたは、一冊の、いや、三冊のを手に取った。あなたの好きな作家、こうの史代の最新作だ。 『この世界の片隅に』。 上中下巻で一作の物語を形づくっているらしい。 あなたの信頼するウェブサイト

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    fujipon 2009/05/08
  • 『タイタニア』第4巻。 - Something Orange

    田中芳樹さんが『タイタニア』の続編を書く、と宣言したそうですね。まだ半信半疑というか一信九疑くらいですが、少しは期待して待ちたいと思います。めちゃくちゃいいところで中断しているんだよなあ。

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    fujipon 2009/04/10
    「田中芳樹さんが『タイタニア』の続編を書く、と宣言したそうですね」おお!……って、どんな話だったか、もう忘れてるけど……
  • 自分が好きなものの欠点を認めよう。 - Something Orange

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    fujipon 2009/03/11
  • ネガティブコメントから自分を守る一番簡単な方法。 - Something Orange

    この記事、「ネガティブコメントから自分を守る九つのライフハック」とかいうタイトルにしてアクセスを吸い寄せようかと一瞬思ったけれど、九つも思いつかないのでやめた。ライフハックじゃないし。 さて、この記事を書くきっかけになったのは以下の記事である。 自分の持っているホームページやブログをいろんな人に見てもらいたいのであれば、ネガコメであろうとそうでなかろうと歓迎する度量とおおらかさが必要だと思う。 ブックマークされるのはちょっとした手間なのだ。また、SBMだけでなく、批判的な意見がトラックバックされるかコメントされるかも知れない。 もしかしてそれらのコメントを見て傷つくかも知れないけど、注目されるだけいいことなのではないだろうか? 批判をされてこれでアクセスがあがってラッキーと思うぐらいの気持ちがなければブログを書き続けることは難しいと思う。 「ソーシャルブックマークと気にくわないコメント」

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    fujipon 2008/12/15
  • 業を肯定すること。 - Something Orange

    先日の記事にいただいたid:lisagasuさんのブックマークコメントがうれしかったので、反応してみます。 海燕さんが「いじめいじめられるほうにも責任が」なんて考える人ではないのはブログの読者ならわかることです。私は海燕さんの文章の、人と物語をどこまでも肯定する姿勢が好きです。これからも楽しみにしています ありがとう(泣)。 こういうあたたかいお言葉をいただくと、ウェブログをやっていて良かったと思います。正直、続けることが辛くなることもあるわけですが……。 仰るとおり、ぼくが物語を読み、語るのは「人と物語をどこまでも肯定」したいからです。じっさいにそうできているかどうかは心もとないところですが、その想いが伝わっているのなら、こんなにうれしいことはありません。 しかし、ぼくが使う「肯定」という言葉のニュアンスを正確に伝えることはむずかしいかもしれません。それは必ずしも「正しいと認める」とい

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    fujipon 2008/12/13
    名文。
  • 胸をはって好きといえるものがありますか? - Something Orange

    「いい歳して漫画読んでるなんて、恥ずかしくない?」と言われた。 別に恥ずかしいと思った事はない。元々、人の目を気にする方でも無いし。 それはさておき、もう何年も前からテレビでやっているドラマの大半が漫画を原作とした作品で、原作無しのオリジナルドラマに比べれば、どれもそこそこの視聴率を出している。 上の台詞を吐いた人も、それらのドラマを見ているのを知っている。なぜ元の漫画だと「いい歳して」なんだろうか。 「いい歳して漫画読んでるなんて、恥ずかしくない?」 ぼくは経験したことがないけれど、いかにもありそうなシチュエーションである。 ただ、こういうことを言うひとのことを一々気にする必要はないと思う。結局、何か合理的な理由があって言っているわけじゃなく、ただ世間の価値観を従順になぞっているに過ぎないのだろうから。 人間が皆自分の頭で考えてものを言っていると思ったら大間違いで、世の中には、周囲の価値

    胸をはって好きといえるものがありますか? - Something Orange
    fujipon
    fujipon 2008/12/01
    好きになればなるほど「このくらいで『好き』って口にしてもいいものだろうか?」って思えてくるのです。
  • 物語に「正解」はいらない。 - Something Orange

    と、ぼくは思うんだけれど、どうよ? いきなりこんなことを書いてもわからないか。 小説でも漫画でも、映画でもいい、何かしらの物語を読んだり、見たりしているとき、そこに作者の考える「正解」を見つけることがある。 「正解」とは「このように行動すれば良いのだ」という、その作家なりの結論のことである。ぼくの場合、物語にそのような「正解」が出てくると、白けてしまうことが多い。現実にはそうそう「正解」は見つからないと思うからだ。 たとえば、槇村さとるである。往年の少女漫画家時代はともかくとして、最近の槇村が描く作品には、いつも「正解」があるように思える。 以前にも書いた記憶があるが、槇村さとるの作品を読むとき、ぼくはいつもそこに「正しさ」の圧力のようなものを感じる。このことに関しては、ぼく自身の言葉で語るよりも、「紙屋研究所」の的確な批判を引いたほうが早いだろう。 正直、槇村さとるは、嫌いな漫画家の一人

    物語に「正解」はいらない。 - Something Orange
    fujipon
    fujipon 2008/05/17