基本的に、地球上にある土地のほぼ全ては、どこかの国の領土か、管理下にあるとされています。 しかし、国際法のバグ的な都合で、どの国も領有権を主張していない土地というものが、地球上には3ヶ所あります。 これらは「無主地」といわれています。 今回は、3ヶ所のうち、2つを紹介します。 南極 現在、どこの国も領有権を主張していない「無主地」は、定義にもよりますが、世界に約3ヶ所あるようです。 まず、南極です。 南極は、1961年の南極条約によって、各国の領有権の主張が凍結されています。 1961年以前には、イギリス、ニュージーランド、オーストラリア、フランス、ノルウェー、チリ、アルゼンチンの7カ国が、それぞれの主張に基づき、南極点を起点とした境界を扇状に広げた領土を主張していました。 柴田明穂『北極と南極をめぐる領有権問題』p31 南極条約は「南極に関する領有権問題を一時棚上げして、南極については各