中国の通信社、中国新聞社電によると、中国国家海洋局幹部は11日、管轄海域での取り締まり能力を向上させるため、今後5年間で30隻の巡視船を建造する計画があると明らかにした。 中国が領有権を主張する沖縄県・尖閣諸島付近の海域や、ベトナムなどと領有権を争っている南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)、西沙(同パラセル)両諸島の周辺海域などでの権益を確保する狙いもあるとみられる。 計画を明らかにしたのは海洋局南海分局の李立新局長。同局長は、中国は先進国と比べて管轄海域の単位面積当たりの巡視船数が少ないことを指摘。「中国の巡視船の数は日本の半分にも満たない」と述べ、巡視船の数を増やす必要性を訴えた。(共同)