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ブックマーク / wallerstein.hatenadiary.org (5)

  • 鎮魂の寺院 - 我が九条

    恨みを残した死者は祟る。その祟りを避けるために鎮魂が行われる。 戦没者は自らを死に追いやった国家に祟る。だから祟らないように鎮魂を行う必要があるのである。秋山哲雄氏は『都市鎌倉の中世史』(吉川弘文館、歴史文化ライブラリー)で鎌倉に寺院が多い理由を考察しているが、そこで「鎮魂の寺院」について述べている。 円覚寺は「蒙古襲来」で戦死した全ての人々(日・高麗・元・旧南宋など)を、敵味方関係なく鎮魂するために北条時宗が建立した寺院である。永福寺は源平合戦や奥州合戦で戦死した全ての人々(源氏はもとより平家や源義経・藤原泰衡も)を、敵味方関係なく鎮魂するために源頼朝が建立したものであった。宝戒寺は鎌倉で滅亡した得宗家の人々を鎮魂するために後醍醐天皇が建立した寺院である。 秋山氏は次のように指摘する。「鎌倉時代から戦死者の供養は敵味方の区別なく行われていることに現代人は注目しなければなるまい。現代にお

    鎮魂の寺院 - 我が九条
    fuldagap
    fuldagap 2010/08/16
    「「鎌倉時代から戦死者の供養は敵味方の区別なく行われていることに現代人は注目しなければなるまい。現代においてしばしば用いられる『伝統的』という言葉は、実はあまり歴史をもっていないことが多い」」
  • 鎌倉幕府を鎌倉幕府たらしめている「差分」とは何か - 我が九条

    鎌倉幕府に関する統一された定義は存在しない。なぜなら鎌倉幕府とは、源頼朝を中心に彼をとりまく様々な人々の営みの複合体だからである。 だからといって「鎌倉幕府は存在しない」という人はいない。 「鎌倉幕府」という言葉は源頼朝が生きた時代はもちろん、相当後世に至っても「鎌倉幕府」という言葉は存在しない。現在我々が「鎌倉幕府」と言うとき、それは頼朝が作り上げた組織を今日の我々が「鎌倉幕府」と呼称しているだけである。 だからといって「鎌倉幕府は存在しない」という人はいない。 「鎌倉幕府」の成立過程を考証するときに主に使われるのは、鎌倉幕府によって作られた『吾鏡』であって、もちろん鎌倉幕府側に都合よく編纂されている。 だからといって「鎌倉幕府の実在性は疑わしい」という人はいない。 「鎌倉幕府は実在しない」「鎌倉幕府は捏造だ」「鎌倉幕府の実在肯定派も否定派もどっちもどっち」という人は、いないはずである

    鎌倉幕府を鎌倉幕府たらしめている「差分」とは何か - 我が九条
    fuldagap
    fuldagap 2009/06/04
    あーでも「鎌倉幕府の実在」が政治的議論の焦点になったら、「鎌倉幕府否定論者」てわらわら出てくる気がするなー
  • ナベアツで小学校教員が悲鳴だとか。それは指導力の問題だ(笑) - 我が九条

    日刊ゲンダイの記事。 3の倍数と3がつく数字の時だけアホに――。このネタで一躍ブレークしたお笑い芸人の“世界のナベアツ”。 ところが人気の急上昇と比例するように、教育現場から悲鳴が上がり始めている。 埼玉県の公立小学校で2年生のクラスを受け持つ女性教員(35)が疲れ切った表情で語る。 「国語の授業で教科書を朗読させると、数字が出てくるたびに子供たちが“アホ”になる。最悪なのが算数の時間です」 小学校低学年では“倍数”の概念がないため、1から100までどの数字でも全部アホ。算数はまったく授業にならないというのだ。 「単純な芸は子供がすぐ真似をする。ちょっと前は小島よしお。何か注意されても“そんなの関係ねえ!”と口ごたえする子供に辟易(へきえき)しましたが、ナベアツには完全にお手上げ。クラス全員がアホになって騒いでいる授業風景を想像してください。まるで悪夢ですよ」(前出の教員) それはそれで“

    ナベアツで小学校教員が悲鳴だとか。それは指導力の問題だ(笑) - 我が九条
    fuldagap
    fuldagap 2008/06/24
    遠い自分の子供時代を思い起こしてみると、子供は自分よりアホでかつ頭がいい人のいうことは聞かざるを得ない
  • アイヌとは何か - 我が九条

    ここまで「アイヌ」という言葉をずいぶん蕪雑に使ってきた。しかし「アイヌ」とは何か、という問題が閑却に付されてはいけない。 同級生「知里君、北海道ならアイヌを見たかい」 知里真志保「アイヌが見たかったら、このおれがアイヌだよ」 知里「なんで遠い北海道まできたの?」 少年「アイヌが見たかったから」 知里「ナニィッ、アイヌがみたくって!そんならここに立っているこの俺をよくみろ。それで十分だろッ」 この同級生は後に運輸事務次官を経て新東京国際空港公団総裁に就任する。エリートであったこの同級生にとって、第一高等学校の同級生にアイヌがいるとは夢にも思わなかったであろう。また少年にとってはまさか目の前の北海道大学教授がアイヌだとは思いもしなかったことだろう。おそらく彼らの頭の中にはアイヌに関する固定観念が存在していたのであろう。それは彼らだけではなく、今の我々にも存在している。アイヌを「原日人」ととら

    アイヌとは何か - 我が九条
    fuldagap
    fuldagap 2008/04/02
    「アイヌ史は日本史の部分史ではない」うーん。これは日本史=日本民族史っていう見方なのだろうか。
  • 扇動されやすい人2 - 我が九条

    前回「だまされていたけど、真実を知った私」という扇動されやすい人の話をした。論理的な思考力を鍛える訓練をしたことがないのに、情報に触れた人が陥りがちな過ちであるが、これは何も今の学生に特有の現象ではない、と思う。 思えば私自身も学校では論理的な思考力を養う訓練は一切行なわなかったように思う。大学進学率が50%を切る、いわゆる進学校の出身ではないせいかも知れない。私がそういう訓練を受けたのは、予備校の小論文対策講座だった。 私は私大文系に進学した。もちろん小論文などない。そのせいか、論理的な思考力が欠落した学生が多かったように思う。私自身論理的な思考力がついていたとは胸を張っていうことはできない。そして概ね情報弱者である。 情報弱者で論理的な思考力が欠落しているが、その自覚のない人が大学に入って、「政治的な理由で教科書には書かれていないが、これが真の歴史である」とか、「馬鹿には理解できないが

    扇動されやすい人2 - 我が九条
    fuldagap
    fuldagap 2007/05/24
    今の右傾化も昔からあったただの反体制ごっこじゃね?、といううまい指摘
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