人口の減少や高齢化、財政難ー。今、自治体は多くの課題を抱えながら、街づくりを進めようとしています。 こうしたなか、住民のニーズに少しでも応えようと、街づくりにIT=情報通信技術を活用する自治体が増えています。ITは自治体と住民の関係をどう変えていくのでしょうか。 (ネット報道部 片山大介・山本 智) 浜松市:10万件のSNS投稿を分析 ヤマハやスズキの企業城下町として知られる浜松市、今後30年にわたる長期の街づくり計画「浜松市未来ビジョン」の策定を進めています。 計画の策定にあたって、市が利用しているのが「ビッグデータ」です。 フェイスブックやツイッター、ブログの投稿から「浜松」というキーワードを含んだものをすべて抜き出して分析します。分析対象は、去年9月までの1年間でおよそ10万件に上るということです。 これまで浜松市は、市民アンケートを行うなどして、計画に市民の意向を反映して