どんなに良い分析結果であっても、意思決定に活用されなくては意味がない 講演のテーマを「データを活かせる組織の作り方」とした理由について、西内氏は「企業のデータ活用で最大の課題と思われたため」と語る。実際、日本情報システムユーザー協会による(2015年)調査結果においても「ビッグデータの活用の課題」について「体制/組織の整備」と答えた企業が45.9%と最も多く、「誰にやらせるか、どんな部署でやるか、どのような権限を与えるか」と迷う様子がうかがえる。 株式会社データビークル 代表取締役 最高技術責任者 西内 啓氏 そして、それ以上に西内氏が問題視するのは、「導入する目的の明確化に問題がある」と答える人が2番目に多いことだ。世の中でデータの活用が是とされる中で明確な目的意識を持たず、「何かやらなくては」「やれと言われている」という企業担当者の姿が目に浮かぶ。 目的が定まらなければ体制・組織が設計