米サンノゼで開催されていたイベントにおいて、米Googleの元CEOであるエリック・シュミット氏が「クラウドコンピューティング」という言葉を使い、それが世間に認知されるきっかけをつくってから今年で14年。クラウドの概念や、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure(Azure)、Google Cloud Platform(GCP)といった各種クラウドサービスはすっかりビジネスの現場に定着した。 昨今は企業がITシステムを導入する際、クラウド活用を第一に検討する「クラウドファースト」という概念も登場。公共機関にも広がり、2018年には日本政府が「クラウド・バイ・デフォルト原則」(各省庁で情報システムを構築する際、クラウドサービスの利用を第一に考えるという方針)を掲げるまでに至っている。 ただその一方で、いったんパブリッククラウドを導入したものの、コストや