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ブックマーク / karapaia.com (68)

  • 人類史上最悪の年は西暦536年説。巨大な霧が太陽から光を奪い世界が闇落ち(米歴史学者)|カラパイア

    現在人類は、新型コロナウイルスという変幻自在な敵と戦っている最中だが、人類史上最悪の年は何年だろう? 中世を専門とするアメリカ・ハーバード大学の歴史家マイケル・マコーミック氏にたずねたところ彼は、西暦536年、と答えた。 それは、ペストがヨーロッパの人口を半減させた1349年でもなく、スペイン風邪の流行で5000万から1億人の犠牲者が出た1918年でもない。 日では古墳時代にあたるこの年に、世界では何が起きていたというのだろう? 536年、謎の霧が太陽から光を奪う その年、ヨーロッパ、中東、アジアの一部で謎の霧が垂れ込め、18ヶ月に渡って昼夜を問わずに暗闇にしてしまった。 「1年中、まるで月のように太陽の光から輝きが失われた」と東ローマ帝国の歴史家プロコピウスは記している。 536年の夏の気温は1.5~2.5度下がり、過去2300年間で最も寒い10年が始まった。 中国では夏に雪が降り、作

    人類史上最悪の年は西暦536年説。巨大な霧が太陽から光を奪い世界が闇落ち(米歴史学者)|カラパイア
  • 犯罪を犯す前に危険人物を発見し、人相から政治思想・性的傾向・知能指数まで検出できるAI搭載防犯カメラ|カラパイア

    ある専門家によると、顔認証AIによって”潜在的に危険”な犯罪者を犯罪が犯される前に発見することができるかもしれないという。 昨年、性的傾向を検出できるAIを開発したとして物議をかもしたミハウ・コシニスキ(Michal Kosinski)博士は、顔認証技術を用いれば、犯罪傾向のある人物を判別する防犯カメラを開発できるようになるだろうと話している。 コシニスキ博士が現在取り組んでいるのは、政治思想から知能指数まで、ありとあらゆることをたった一枚の写真から検出してしまうプログラムだ。 テストステロンによる顔の変化を読み取る 博士は、この技術はテストステロン量に影響される顔の特徴の変化を読み取ると説明する。 テストステロンレベルは犯罪を犯す傾向と関連があることが知られていますが、人相とも関係します。ただし、これは関連性の一つにすぎません。 人間では気がつかない特徴は他にも無数にあり、コンピューター

    犯罪を犯す前に危険人物を発見し、人相から政治思想・性的傾向・知能指数まで検出できるAI搭載防犯カメラ|カラパイア
  • 能力の低い人ほど根拠のない自信に満ちあふれている。「ダニング=クルーガー効果」とは?|カラパイア

    この画像を大きなサイズで見る 能力の低い人ほど、自分の無能さを認識できず、自己を実際よりも高く評価し、根拠のない自信に満ち溢れて見えるという。 これは認知バイアスによるもので、「ダニング=クルーガー効果」と呼ばれている。 嘘ニュースの感想を自信満々に語る人々 アメリカの人気トーク番組「ジミー・キンメル・ライブ」に「ライ・ウィットネス・ニュース(嘘のニュースによる人々の反応)」というコーナーがある。 これは、道行く人ににでっちあげの嘘ニュースに関しての感想を求め、その回答を面白がるというコーナーだ。 たとえば、2014年のハリウッド版『GODZILLA』の公開時、「『GODZILLA』は、1954年に東京で実際に起こった巨大トカゲの襲撃に基づいており、その惨事で10万人もの人が亡くなっているにもかかわらず、ハリウッドがそれを娯楽映画化することについてどう思うか?」 という質問をハリウッド大通

    能力の低い人ほど根拠のない自信に満ちあふれている。「ダニング=クルーガー効果」とは?|カラパイア
  • 失った右腕の代わりにナイフを装着した中世のイタリア男性の遺骨が発見される

    考古学者によって、中世のイタリア男性の秘密が明らかとなった。その男性はランゴバルド人(6世紀後半にイタリア半島の大部分を支配したランゴバルド王国を築いたるゲルマン系部族)で、切断された右腕にナイフを装着して暮らしていたようなのだ。 6~8世紀頃のものと思われるの骸骨は、イタリア北部にあるランゴバルド共同墓地で見つかった。そこには数百体もの遺体のほか、首のない馬やグレーハウンドなども埋葬されていた。 治療により右腕を切断 遺骨は40~50歳くらいの男性のもので、右腕が前腕の真ん中あたりで切断されている。 この画像を大きなサイズで見るimage credit:Ileana Micarelli et al./Journal of Anthropological Sciences イタリア、ローマ・ラ・サピエンツァ大学の考古学者イリアナ・ミカレッリ氏が率いる研究チームによれば、詳しいことはわからな

    失った右腕の代わりにナイフを装着した中世のイタリア男性の遺骨が発見される
  • 鳥の耳ってどうなってるの?カラスに耳を見せてもらったら、想像を超えるレベルの耳だった。

    ぱっと見た限りでは鳥の頭に耳らしきものは見当たらない。毛におおわれた頭部がツゥルンとしているだけだ。 とは言え鳥だって音を聞き分けているわけだし、耳らしきものはどこかにあるはずだ。鳥と親密交際を続けている人なら「ああ、あれね!」となるかもしれないが、遠くからその姿を見ているくらいじゃわからない。 さて、どんな形状の耳がどこにあるというのだろう? オリー・ペッカーさんというカラスの専門家が、カラスをやさしく撫でながらその耳を公開してくれていたので見てみよう。 Crows ear 私が想像するよりも大きかった。さらに、動物の耳のように外にでっぱった部分がなくて、まるで地面に開いた陥没穴のように見える。 外耳はないけれど、穴はある 鳥の耳には人間のような外部に出た耳介(じかい)はないが、人間と同じ蝸牛(かぎゅう)はある。だが、それは螺旋状ではなく、ほとんどまっすぐだ。 鳥は聴覚が鋭く、上下・左右

    鳥の耳ってどうなってるの?カラスに耳を見せてもらったら、想像を超えるレベルの耳だった。
  • 他人のストレス・不安は伝染する。細胞レベルで自らの脳を変化させていることが判明(カナダ研究)|カラパイア

    不安な人が増えると、その不安がじわじわと伝わってくる。イライラしている人を見るとこっちまでイライラしてくる。不平不満、愚痴が蔓延すると自分まで具合が悪くなる。ネガティブな感情に引っ張られてしまうのだ。 他人の感情や精神状態が自分の心身に影響をもたらすことは明らかである。そしてそれはストレスも同様だ。他人のストレスは伝染するのだ。 カナダ、カルガリー大学ホッチキス脳研究所のジャディブ・ベインズ博士らが行った研究によれば、他人から伝わってきたストレスは自分が感じたストレスのごとく細胞レベルで脳を変化させるそうだ。 マウスの実験では、こうした脳の変化はメスの場合、仲間と交流することで元に戻るが、オスの場合はそれでもなかなか戻らないことも明らかになった。 ストレスは伝染する。他者によってもたらされる脳の変化 PTSD、不安神経症、うつ病といったいくつもの精神疾患に起因するストレスによって脳は変化す

    他人のストレス・不安は伝染する。細胞レベルで自らの脳を変化させていることが判明(カナダ研究)|カラパイア
  • 事故や病気で超人的な能力を授かった7人とその共通点|カラパイア

    我々人間には眠ったまま使われていない潜在能力があるのかもしれない。人々はそうした内なる可能性を見せてくれるような物語に惹きつけられる。 そしてそれはある日突然やってくる。何らかのアクシデントを経て特殊な能力が開花したという話は数多く存在する。 ここでは事故や病気などにより、超人的な能力を授かった7人と、その共通点を見ていくことにしよう。 1. 電のピアニスト(トニー・シコリア) この画像を大きなサイズで見る 整形外科医だったトニー・シコリアは、電話ボックスで母親と会話をしている時、落雷に見舞われた。仮死状態に陥った彼であったが、幸いにも生還。しかし病院を退院して帰宅すると、倦怠感に襲われ、記憶にも障害をきたしていることが分かった。 やがて症状が治ると、シコリアは不思議な衝動を感じるようになる。どうしたわけか、これまで興味もなかったピアノの演奏を聴きたくて仕方がなかったのだ。そして、ついにピ

    事故や病気で超人的な能力を授かった7人とその共通点|カラパイア
  • エジプトで発見された謎めいた隕石「ヒュパティアストーン」は太陽系に存在しない構造をしていた|カラパイア

    エジプトの南西、リビアの砂漠で1996年に発見されたこの隕石は、極めて謎めいたものであることがわかった。これは太陽系の歴史についてのわたしたちの理解を大きく揺さぶることになるかもしれない。 この石は、「ヒュパティアストーン」として知られている。 4世紀ギリシャの世界初の女性哲学者で数学者、ヒュパティアの名にちなんでつけられた。大きさは数センチ、濃いグレイ色の、表面的にはなんの変哲もない石だが、地球上、いや宇宙においても未知の物質でできている。ヒュパティアストーンはいったいどこからきたのだろう? 通常の隕石にはない構造を持ったヒュパティアストーン ほとんどの惑星、既知の隕石は、シリカ(珪酸塩)鉱物と少量の炭素を含んでいるものだが、ヒュパティアストーンは、普通の炭素とはほぼ正反対の構造をしていて、ほとんどケイ素がないことがわかっている。 さらに奇妙なことに、わたしたちの太陽系ができる前に存在し

    エジプトで発見された謎めいた隕石「ヒュパティアストーン」は太陽系に存在しない構造をしていた|カラパイア
  • 人類はすでにピークを迎えており、今後は下り坂を進むという研究結果(フランス研究)|カラパイア

    もし最新の研究が正しければ、身体能力や寿命、身長などの点で、人類はすでにピークを迎えているという。人類に課せられた生物学的限界ゆえに、種としてこれ以上の向上は望めないそうだ。 そしてその要因の一部は、異常気象や温暖化など、我々をとりまく環境の変化に関連しているという。 現代社会が人類に限界を設けている パリ、デカルト大学のジャン=フランソワ・トゥーサン医師が率いるフランス各地の学際研究チームは、過去120年間の160以上の論文をレビューした。特に焦点が当てられたのは、人の寿命、運動能力、身長の傾向、環境である。 ここから寿命、運動能力、身長について、20世紀中はゆっくりと伸びていたが、1980年あたりから停滞していることが判明した。 栄養、医療、科学が向上しているというのに、それらはもう伸びていない。トゥーサン医師によると、このことは現代社会がヒトという種に限界を設けていることを示唆して

    人類はすでにピークを迎えており、今後は下り坂を進むという研究結果(フランス研究)|カラパイア
  • 人間の心の謎について驚きの事実を暴いた7つの心理・社会実験【Part2】|カラパイア

    人は一人でいるときと、集団でいるとき、なぜかその行動が変わってしまう。実に理性的に論理的に考えているつもりでも、実際には何かに影響を受けている。 そればかりか、人に押し付けられたバイアスがいつのまにか自分に染み付き、それに寄せるような人格を形成してしまったりするのだ。「あなたはこういうタイプ」と言われ続けると、当にそのタイプになるような行動を無意識にとってしまう。 そこに人間心理の謎と興味深さがある。 前回に引き続き、7つの心理・社会実験の結果を見ながら、人間の心の謎について迫っていこう。 1. マシュマロ実験 (子どもの自制心と将来の社会的成果の関連性を調査) この画像を大きなサイズで見るarticle source:wikipedia 心理学者ウォルター・ミシェルが1960年代末から70年代初頭に実施した、子どもの自制心や我慢に関する研究である。 4~6歳の子供に、椅子のそばにあるテ

    人間の心の謎について驚きの事実を暴いた7つの心理・社会実験【Part2】|カラパイア
  • 人間の心の謎について驚きの事実を暴いた8つの心理・社会実験(※追記あり)|カラパイア

    人の心って当に不思議だ。自分の心とは裏腹に、時に思わぬ行動をとってしまうことがある。人は昔から心と行動の背後に隠された「理由」に強い関心を示してきた。これらの心の謎が、実験によって解明するようになったのは20世紀に入ってからのことだ。 行動学から社会的力学、脳内の生物学的プロセスまで、実験心理学の名の下にさまざまな領域で注意深く整えられた研究が実施され、人間の振る舞いについて深い洞察をもたらしてきた。 「きもち」というとらえどころのない人間の感情がどう行動と結びつくのか?その答えはまだ完全にでていないが、徐々にわかりつつある。 ここではかつて実施されたものの中でも特に有名で、常識を覆した心理実験を見ていこう。深層心理の働きは、人間の行動に影響をあたえていて、我々は思っている以上に自分のことを制御できていないのかもしれない。 1. クラス分割実験 (外観で分けて扱いを変えるとどうなるか?)

    人間の心の謎について驚きの事実を暴いた8つの心理・社会実験(※追記あり)|カラパイア
  • アフガニスタンで大勢の人を救ってきた軍用犬が、任務後安楽死の危機に直面。兵士らが犬たちを救うための嘆願書を提出(イギリス)

    アフガニスタンで大勢の人を救ってきた軍用犬が、任務後安楽死の危機に直面。兵士らが犬たちを救うための嘆願書を提出(イギリス) 記事の文にスキップ かつてアフガニスタンで無数の命を救ってきたイギリスの軍用犬2匹が、里子に出すことが困難との理由で殺されようとしている。 ベルジャン・シェパードのケビンとダズは、ヘルマンド州で爆発物探知犬として活躍した後、4年前に引退した。その後彼らは「安全ではない」との理由で今週にも安楽死に処せられることになった。 これに対して兵士や飼育係たちは決定の変更を請願。引退した2匹が飼育されているレスターシャーの国防動物センター宛に請願書を送り、彼らの助命を訴えている。 現役中大勢の命を救ってきた犬に安住の場所を見つけてやりたい この画像を大きなサイズで見る 英国防省のスポークスマンは、「できることなら里子に出して余生を過ごさせてやりたい。ですが残念ながら、無理だと判

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  • 安楽死の合法化発表を受け、1分で苦痛なく安らかな死につけるハイテク自殺幇助マシンが発表される(オーストラリア)|カラパイア

    オーストラリアのビクトリア州で先月、同国初となる安楽死を合法化する法案を可決した。この法案は、2019年6月から施行される予定で、他人が幇助する積極的安楽死が認められることになる。 その発表の数日後、オーストラリアのフィリップ・ニッツチク医師は、未来の冬眠チャンバーを思わせる自殺幇助マシーン「サルコ(Sarco)」を発表した。 このマシーンは、最先端技術を駆使し、苦痛なく速やかに逝ける「合理的な自殺」を約束するものだ。 ポッドに入りボタンを押すとおよそ1分で苦痛のない安らかな死へ サルコを開発したのは、ニッツチク医師が代表を務める自殺幇助推進組織「エグジット・インターナショナル(Exit International)」だ。 マシンのベース部分に人間がぴったり収まるサイズの半透明ポッドが設えられている。利用者はポッドに入ったら、ボタンを押す。 するとポッド内に液体窒素が充満し、酸素濃度を5パ

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  • 北ベトナム側から撮影された、ベトナム戦争時の写真

    インドシナ戦争後に南北に分裂したベトナムで発生したベトナム戦争は20年にも及ぶ長期の戦いとなった。 この戦争は、アメリカを盟主とする資主義陣営(南)と、ソ連(現ロシア)を盟主とする共産主義陣営(北)との対立を背景とした代理戦争でもあったとも言われている。 ベトナム戦争を記録した写真は主に南側のものが多かったが、これらの写真は、ベトナム通信社と提携したアマチュア写真家とフォトジャーナリストが撮影したもので、国民解放戦線と北ベトナム軍が含まれている希少なものだ。 1. ナムカンフォレスト(Nam Can forest)―1972年 この画像を大きなサイズで見るimage credit: dyt. 2. タインチー(Thanh Tri)でのトレーニング―1965年9月 この画像を大きなサイズで見るimage credit: dyt. 3. 爆撃されたハム・ロング橋(Ham Rong Bridg

    北ベトナム側から撮影された、ベトナム戦争時の写真
  • 映画「ブレードランナー2049」に使用されたミニチュアビルの精巧さがすごい!|カラパイア

    『ホビット』『アバター』『ロード・オブ・ザ・リング』ほか数々の映画のデザイン・ミニチュア・衣装などを手がけるニュージーランドのVFX企業WETA。現在公開中の『ブレードランナー2049』でもデザイン及びミニチュア制作を手がけている。 それは完璧な1/48スケールで作られており、詳細な質感が表現され、都市を崩壊させるための機能などが盛り込まれている。 このロサンゼルスの町並みには37棟の建物があり、それぞれを制作するのにおよそ1週間かかるそうだ。 1. この画像を大きなサイズで見る 2. この画像を大きなサイズで見る 3. この画像を大きなサイズで見る 4. この画像を大きなサイズで見る 5. この画像を大きなサイズで見る 6. この画像を大きなサイズで見る 7. この画像を大きなサイズで見る 8. この画像を大きなサイズで見る 9. この画像を大きなサイズで見る 10. この画像を大きなサ

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  • 驚くほど脳と似ている。「自然の脳」と呼ばれる沼地(スペイン)

    スペインのカディス県のカディス湾内にあるバイア・デ・カディス自然公園内には「自然の脳」と呼ばれるようになった沼地がある。 印象的な色彩の脳そっくりの景色。だが、沼地にその呼び名がついたのはつい最近のことで、この画像がきっかけになって広く定着したという。 これを撮ったのは自然生物写真家のクリストーバル・セラーノだった。彼は2015年に、初めてカディス湾上空を飛んだときにこの異様な眺めを見て驚いたという。 そしてすかさずその風景をカメラにおさめたそうだ。 広大な自然公園に広がる脳状の沼地 カディス湾の南に位置するバイア・デ・カディス自然公園は、大小の川の流入によって生まれる多様な地形を楽しむ自然保護区でもあり、その面積はなんと105平方kmもある。 沼地や湿地、浜辺や松林などを内包する広大な公園は、自然愛好家の間でも人気のスポットなのだ。 そして写真の場所は、サンフェルナンドという地域にある平

    驚くほど脳と似ている。「自然の脳」と呼ばれる沼地(スペイン)
  • DARPAが学習能力を40%向上させる脳デバイスを公開(アメリカ)|カラパイア

    米国防高等研究計画局(DARPA)が研究資金を助成するチームによって、学習能力を40%向上する脳デバイスが公開された。 現在は猿を使った実験段階にあるが、将来的には人間の機能的結合を改変する安価かつ非侵襲的な方法になるだろうとのことだ。 帽子型のデバイスが装着者の脳を電流で刺激 このデバイスは非侵襲的(生体を傷つず、人体の恒常性を崩さない)な帽子型で、これを被った装着者の脳を電流で刺激することができる。 開発したのは、米カリフォルニア州HRLラボラトリーズ(HRL Laboratories)、ニューヨークのソテリックス・メディカル(Soterix Medical)、加モントリーオルのマギル大学の研究者だ。 実験ではマカクという猿の仲間を対象に非侵襲的経頭蓋直流電気刺激(tDCS)を実施。前頭前皮質を刺激したうえで連想的学習に基づく課題を行わせた。マカクが報酬を得るには視覚的手がかりと位置と

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  • うつ病や不安神経症と高い知能に関連性があることが示唆される(米研究)|カラパイア

    高い知能は心理学的・生理学的な過度激動(overexcitability)のリスク因子であり、過度激動の影響として高い知能指数と不安神経症・うつ病とに相関があることが発見された。 これはアメリカ、ピッツァー大学の神経科学者、ルース・カルピンスキー率いる研究チームがMENSA会員3715名を対象にその心の健康を調査して得られた研究である。 研究は「才能ある芸術家の創作意欲を掻き立てる鋭敏な意識は、同時に深いうつ状態に引きずり込む可能性がある」ことを示唆している。 これは非常に興味深い研究で、サンプルサイズも十分であるが、いくつか注意すべき点もある。 第一に、IQが知能の指標であるのか明らかではない。所得が高い人々ほどIQテストで高いスコアをとる傾向があるし、さらにIQテストは勉強することができる。つまりIQテストで判定しているものは、学習可能なスキルや知識であり、そのスキルや知識を習得する

    うつ病や不安神経症と高い知能に関連性があることが示唆される(米研究)|カラパイア
  • 地球に存在した第8の大陸。海底に没したジーランティア

    遠海の底へ潜る旅によって地球には8番目の大陸が存在したことが明らかとなった。 世界中の科学者による9週間の旅の目的は、ニュージーランドとオーストラリアの沖合の海底を探索することだった。この旅によって陸上生物の化石が発見され、古代の陸塊が常に波の下で横たわっていたわけではないことが明らかとなった。 「大昔に海に水没したジーランディアは、海洋調査によって6000万年前の秘密を明かしつつあります」と、アメリカ国立科学財団海洋科学課のジェイミー・アラン氏は語る。 第8の大陸 今年初め、専門家は、既知の7大陸には大昔に失われた兄弟ジーランディアがいたと議論を交わした。 ジーランディアの陸塊は海面から1000メートル下に存在し、ニュージーランドを囲み、オーストラリア東海岸沖にまで伸びている。 この画像を大きなサイズで見る ジーランディアを構成する地殻は周辺の海洋地殻よりもずっと薄く、その地質学的構成は

    地球に存在した第8の大陸。海底に没したジーランティア
  • タコが作った海底都市「タコランティス」の存在が明らかに(国際研究)

    コモンシドニーオクトパス(Octopus tetricus)は一匹狼として知られてきた。かつてはオーストラリア東部やニュージーランド北部の亜熱帯海域に単独で生息し、仲間に出会うのは年に一度の繁殖期だけだと考えられていた。 だが、このところ彼らが時折小さな町を作り、そこにたむろすることが明らかにされつつある。 オーストラリア東部にあるジェービス湾で、最近15匹のタコがコミュニケーションを図ったり、共同生活を営んだりする姿が確認された。 専門家はこの場所をタコランティス(Octlantis)と呼んでいる。米アラスカ・パシフィック大学の海洋生物学者デビッド・シェール教授が率いる国際チームによって、これまでの常識を覆すタコの複雑な社会的行動が映像に収められ、『Marine and Freshwater Behavior and Physiology』で発表された。 この画像を大きなサイズで見るim

    タコが作った海底都市「タコランティス」の存在が明らかに(国際研究)