《ナチュラルストッキングをはいたヒにゃ、もうまわりの人たちから何を言われるかわからない。(中略)もうナチュラルストッキング女イコール、超ダサ女ということになってしまう》 林真理子さんが2001年の『美女入門 PART3』(マガジンハウス)でこのように書いたかと思うと、酒井順子さんは2003年の『負け犬の遠吠え』(講談社)で、ナチュラルストッキングをコンサバな勝ち組女性の代名詞的に取り上げて、こう書いた。 《常識的な丈のスカートから伸びるナチュストをはいた脚というのは、ダサすぎもせずおしゃれすぎもしないという絶妙な存在感を、常に醸し出してくれる》 ナチュラルストッキング、通称ナチュストとは、装飾がなく、肌の色に近いベージュのストッキングのこと。日に日に秋めくこの時期、タイツにはまだ早いけど素足だと季節感がなさすぎる! というわけでストッキングをはく人が増えるわけだが、そのチョイスは真っ二つに