タグ

インタビューと文学に関するfutenrojinのブックマーク (2)

  • 「詩」というもの/谷川俊太郎|「新潮」編集部

    僕が小学校に行ってた頃ね、日戦争してたでしょ、戦地の兵隊さんに手紙を書きましょうなんて宿題が出るわけ、僕は何書いていいかわからないんだ、母にそう言うと、自分のことを書けばいいのよと言われる、そこでまた困っちゃうんだ、自分のことって何書けばいいのって言うと、遊んだことでも、勉強したことでもなんでもいいのよと母は言う、そうすると頭に浮かぶのは、朝起きて顔を洗って朝ごはんをべてみたいなこと、子供心にも全然面白くない、いやいや鉛筆でひらがなと漢字を書いていた。 今考えるとこれは一種のトラウマになったんじゃないかな。文章を書くのはとにかく苦手、それより前に字を書くのが既に苦痛だった。思うように字が書けない、しょっちゅう母親に直されていた、大人になってからも字が上手く書けない。それが字を書いて言葉を操ることで暮らしを立てるようになったんだからわからない。「詩」というものが存在してなかったら、僕は

    「詩」というもの/谷川俊太郎|「新潮」編集部
    futenrojin
    futenrojin 2022/02/16
    「九十年もこの世にいると、びっくりするようなことが少なくなって、当たり前なことにびっくりする。さっきも庭先に小鳥が五六羽何か啄んでいたんだけど、そんな平凡なことをこれは奇跡なんじゃないかと本気で思う」
  • 村上春樹が語る『一人称単数』 フィクションとノンフィクションの狭間で | 1時間で短歌を1ダース

    どこまでが著者の実体験で、どこからがフィクションか──小説があまりにもリアルだと、読者はついつい無粋な詮索をしてしまうことがある。村上春樹の短編集『一人称単数』は、まさにそんな作品だ。どの短編も現実離れしているにもかかわらず、読む者は当に起きたことのように信じ込んでしまい、混乱してしまう。スペイン紙がこの新著について、村上人に話を聞いた。 東京、青山のマンション。パソコンの前には一人の男がいて、その背後ではブラームスが響いている。 私たちには、それを見ることも聴くこともできない。なぜならこのインタビューは文面を通しておこなわれているからだ。周知のとおり、スターはこうしたやり方を選ぶことができる。そして日の村上春樹は、紛れもないスターだ。 もしも「地球上にいる10人のグローバル作家」のリストを作ってみれば、そのうちの一人(そして数少ない非アングロサクソン人の一人)に、1949年京都生ま

    村上春樹が語る『一人称単数』 フィクションとノンフィクションの狭間で | 1時間で短歌を1ダース
  • 1