ポゴシャン ナゴルノ・カラバフは、この地域の「神経」だと言われることがあります。ここが暴発すると、別の地域に飛び火して、大きな問題になりかねないからです。 周辺にはトルコやイランがいます。イランの影響力を無視することは絶対にできません。それからロシアがいて、NATOを通じて米国も関心を持つかもしれません。フランスも入ってくるかもしれません。 ですから、ナゴルノ・カラバフの紛争が、地域的な紛争に拡大してしまうリスクは、各国も理解してはいるんです。 アルメニアにとって、イランは非常に重要な国です。アルメニアはアゼルバイジャンとトルコに挟まれているので、イランがなければ、北のジョージアへの道しか残りません。そういう意味で、南へのルートを確保するイランは生命線のひとつなんです。 アゼルバイジャンとイランの複雑なつながり アゼルバイジャン側には、イランを自分たちの陣営に引き入れたい狙いはあります。イ
![アルメニアが「ジェノサイド」の過去と「武力衝突」の現在を越えて向かう未来 | 【インタビュー】駐日アルメニア共和国大使グラント・ポゴシャン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4a06341e490df357b82e45f50489195d17b8a6a1/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcourrier.jp%2Fmedia%2F2020%2F11%2F13035922%2FGettyImages-1229126933-e1605175200299-1600x900.jpg)