「今日はセックスしたい/でもあなたとだけ/どこにいますか?/どこにいますか?」──プエルトリコ出身のラッパー、バッド・バニーが突然そう日本語で歌い出し、衝撃をもたらした世界的大ヒット曲『Yonaguni』。 同曲は、与那国島に関連した思い出などを直接的に歌っているわけではない。初めは、酒を飲んで元カノの名前や顔、笑顔、髪の毛を思い出してしまうと歌う。そして「どこにいるか教えてくれ。君のためなら飛行機に乗って、与那国へ行く」と、唐突に日本の最西端にある島の名前が登場する。 ミュージックビデオはバッド・バニー本人が登場するシンプルなもので、与那国島で撮影されているわけでもない。しかし、日本語で歌う最後のパートになるとアニメーションに切り替わり、バッド・バニーらしき人物が桜舞い散る並木道を泣きながら歩いていくという、まるで日本アニメのエンディングのような演出になっている。メキシコ紙「ラ・ラソン」