ロシアのプーチン大統領が移動に使う極秘列車を追いかけ続けた鉄道オタクがいる。彼は純粋な鉄道愛からその珍しい列車を撮影して楽しんでいたが、写真をネットに投稿したときに悲劇は始まった──。 不気味な「幽霊列車」 筋金入りの「鉄道オタク」であるミハイル・コロトコフ(31)は、ロシアの鉄道を走る珍しい列車のとりこになった。それはまるで内気な珍獣をストーキングするかのような執着ぶりだった。 その列車とは、ウラジーミル・プーチン大統領が極秘で利用する特別装甲仕様の列車だ。流線形で赤とグレーの塗装が施され、複数の箱型機関車にけん引されることが多い。コロトコフはそれを何年もかけて追跡し、写真に収めた。 そして2018年、コロトコフはプーチンの極秘列車の写真を初めてネットに投稿した鉄道オタクになった。「普通の人間はこんな列車に乗らない」とコメントを付けている。 この特別列車を見つけて撮影することは、恐ろしく