いよいよ始まったフィギュアスケートシーズン。もしかしたら、一番姿を見かけるのはどの選手でもなく、この人かもしれない──。 彼女の名前はエテリ・トゥトベリーゼ。メドーベジェワ(現在のコーチはブライアン・オーサー)、ザギトワもエテリの門下生。さらには、注目のトゥルソワ、コストルナヤ、シェルバコワも彼女の教え子だ。 ロシアメディア「24SMI」がベールに包まれたその人生を追った。 4歳、エテリのスケートとの出会い エテリ・トゥトベリーゼは、フィギュアスケーターとしては大きな結果は残せなかったのだが、のちにコーチとして、オリンピックや世界選手権の金メダリストを毎年のようにリンクへと送りだすようになった。現在、エテリ・トゥトベリーゼは、ロシア名誉コーチの称号をもち、スポーツメディアでは「コーチ業の英雄」と呼ばれている。 エテリは、まだソ連時代だった1974年2月24日にモスクワで生まれた。子だくさん