日本の回転寿司チェーン最大手「スシロー」の開発拠点に英紙が取材に入った。大阪のとある場所にひっそりたたずむ“秘密スタジオ”で記者が目にしたものとは──。 トップシークレット? 寿司のハイテク化の未来を拓く秘密は、大阪の裏通りにある何の変哲もないビルに潜んでいた。 中に入ると、空のプラスチックカップや、丸めたウェットペーパー(ホタテの重量と質感を再現している)が盛り付けられた皿がレーンの上を流れている。 一方、プラスチックの間仕切りの向こう側では、技術者がコンピュータ画面のデータをモニターしている。 2022年12月、本紙「オブザーバー」など少数の記者団は、日本の回転寿司産業をけん引するスシローの“開発スタジオ”にお邪魔した。めったにない機会を与えてもらったのだが、データを見ていた技術者たちの仕事の詳細については企業秘密とのことで教えてもらえなかった。 ただ確かなのは、このスタジオで、日本全