グローバル規模のインパクト革命を主導する先駆的な社会イノベーターであり、ベンチャー・キャピタリスト、プライベート・エクイティ投資家でもあるロナルド・コーエン。現在、彼は社会・環境に優しい資本主義を再考案するという大仕事に専念している。 このいわゆる「インパクト投資」は、収益だけを見るのではなく、社会に対してプラスとなる効果を生む企業に資金を振り向けようとするものだ。マドリードを訪れていたコーエンにスペイン紙がインタビューした。 「テスラ」が良い成功例 ──(スペイン訪問の目的だった)実業家向けの講演会では、どんなお話をしたのですか? 多くの人は、私たちが直面している環境的・社会的難問を認識していると思います。富裕層と貧困層との格差が、いかに地球も社会も脅かし、民主主義と資本主義との衝突に繋がっているか、という問題です。私たちは今、民主主義と資本主義の両方に対する反発を目にしているわけです。