大谷翔平フィーバーが冷めやらぬなかで今度は東京五輪が開幕し、テニスの大坂、バスケの八村、サッカーの久保など、さらなる日本人アスリートたちの活躍が期待される。米紙「ロサンゼルス・タイムズ」はこれを「日本スポーツ界の黄金期の幕開け」と呼び、彼らの強さの背景に迫る。 ゴルフの松山も、ボクシングの井上も 野茂英雄が米大リーグで初登板してから20年近く後、日本の東北地方ではある高校3年生が、50年以上も先までの人生設計を色付きのペンでチャートにしていた。 大谷翔平が作ったこのチャートには、結婚や二男一女の誕生、リトルリーグの監督として全国制覇することまで盛り込まれていた。その中で最も目を引いたのは、野球以外のプランが、ともすればコミカルなほど詳細に書かれていたことではなく、彼がどのように野球選手としてのキャリアを積み上げようとしていたかということだ。 というのも、大谷は日本でプレーする自分の姿を思い