イギリス在住のレイチェル・ウォリックは、水に触れただけでじんましんが出てしまう、世にも珍しい水アレルギーの持ち主だ。大好きな水泳のみならず、シャワーを浴びたり涙を流したりすることさえままならない彼女の日常とは──。 水に浸かると異変が… 子供の頃、私は水泳が好きだった。毎週プールに行っては、そこで何時間も過ごしたものだ。 しかし12歳ぐらいになると、自身のある変化に気がついた。水に浸かった後、かゆみを感じるようになったのだ。最初は気にするほどではなかったが、10代にかけて症状は悪化していき、ついにはかゆみと赤みを伴うじんましんのようになってしまった。 誰かに診てもらったほうがいいと思って医者に行ったのだが、相手にされなかった。「いま使っている石鹸を変えるように」とは言われたものの、私の症状は「おそらく何の問題もない」とのことだった。だが、皮膚の燃えるような感覚は悪化していった。