何千年も前に絶滅したマンモスを遺伝子操作で復活させる──耳を疑うような、そんな壮大な野望に挑む科学者や投資家たちがアメリカにいる。どうやって実現するのか、問題はないのか、その桁違いな取り組みに米紙が追った。 シベリアの永久凍土地帯にマンモスを蘇らせる 9月13日、遺伝子操作によるケナガマンモスの再生を目指す新会社「コロッサル」の設立が発表された。 同社が目指すのは、数千年前に絶滅したマンモスを復活させ、永久凍土の広がるシベリアのツンドラ地帯に何千頭ものマンモスを蘇らせることだ。 ハーバード・メディカル・スクールの生物学者であるジョージ・チャーチ教授は、「これは我々にとって大きな節目です」と言う。彼は8年前から、マンモスを蘇らせるためのツールを開発する小さな研究チームを密かに率いてきた。