サバティカルとは、一定の期間働いた大学教員などに与えられる長期の有給休暇のことだ。そのサバティカルを結婚生活にも取り入れてみたら、互いにとってリフレッシュの機会になるのだろうか? 英紙「ガーディアン」の名物コラムニストが識者や経験者に取材しつつ、その可能性を考える。 「6週間、夫からも結婚生活からも離れてみることにした」。イギリスのジャーナリストのセリア・ウォルデンが最近、結婚サバティカルについてこう書いていた。 コロナ後の文脈で結婚生活を小休止してみたいカップルは多いだろうが、6週間はちょっとやり過ぎに思える。6週間もどこに行くというのか? ホテルに泊まらなければいけないのか? この結婚サバティカルという慣習は、ずいぶん昔からアメリカにあったとウォルデンは書いている。妻が夏のあいだ家を空け、夫が留守番して仕事と浮気をする。映画『七年目の浮気』がまさにそうだ。 いちばん幸せな結婚生活は、片