中国でECが盛んな理由 2010年代以降のスマートフォンの世界的な普及、そして近年のコロナ禍による「巣ごもり需要」の高まりもあり、越境EC(インターネットを通じ、国境を越えて行われる電子商取引)の市場は拡大の一途を辿っている。 2020年7月に経済産業省が発表した「令和元年度 内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業(電子商取引に関する市場調査)」によれば、世界の越境EC市場は2020年の9123億ドルから、2027年には4兆8561億ドルと、わずか7年でじつに5倍以上も伸びると予測されている。 活性化が見込まれる世界の越境EC市場の中でも、ひときわ成長率が高いのは中国だ。 経産省が昨年7月に発表した「令和2年度 産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、2020年の越境ECの市場規模は、日本が3416億円で前年比7.6%増、アメリカが1兆7108億円で前年比