子供の性的虐待の画像・動画を扱ういわゆる「違法児童ポルノ」の問題は、すでに「世界的な公衆衛生上の危機」だと専門家は指摘する。閲覧者の驚くべき実態を、フィンランドの人権団体が調査した。 40%が「13歳未満で初閲覧」 インターネット上に投稿されている子供の性的虐待の画像・動画を視聴した人の3分の1が、その内容に影響を受けて子供に実際に接触を試みた──この衝撃的な事実が、フィンランドの人権団体「プロテクト・チルドレン」のアンケート調査によって明らかになった。 アンケートは、こうした類の画像・動画の閲覧者に匿名で広く回答してもらうため、2020年12月に「ダークウェブ」上に投稿された。ダークウェブは、通常の検索では見つけられない特別なネットワークに構築されたウェブサイトで、違法性の高い情報やコンテンツが掲載されている。 アンケート調査をまとめた報告書によれば、回答者の70%が「初めて子供の性的虐