小布施町といえば、観光地として人気の高い栗の名産地。町にはたくさんの菓子店が並び、栗きんとん、栗羊羹、栗鹿の子など、栗を使った菓子の宝庫でもある。 その町に昨年5月に登場したのが、竹風堂の栗のどら焼き「どら焼山」だ。 当初の販売目標は90万個。だが、現実は予想を超えた。売れに売れて1年間の販売個数は30%増しの120万個。いまも大ヒット街道をばく進している。 しかも、ただ売れているだけではない。自分が食べるおやつとして買い求める客がやたらと多いのである。それは当たり前だろう、とおっしゃるのももっともなのだが・・・。 贈答品需要が圧倒的な中で、個人客が集まる 観光地である小布施町で販売されているお菓子の多くはギフト需要に支えられている。土産用、中元・歳暮用、内祝い用など、「人様に差し上げる菓子」としての利用が圧倒的だ。 竹風堂も例外ではない。ところが、「どら焼山」だけは違った。 「バラで買わ