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ブックマーク / techon.nikkeibp.co.jp (190)

  • 安い強靭インフラはこう造る

    出典:ナノ・マイクロ ビジネス展(7月3日~5日、東京ビッグサイトで開催)と併設の「第19回 国際マイクロマシン・ナノテクシンポジウム」での藤野氏の講演「社会インフラ(橋・道路等)におけるメンテナンスの重要性とセンサーへの期待」 橋は、交通の要所として社会ネットワークに組み込まれており、簡単に架け替えできるものではない。50年以上の長期にわたって安全に維持されなければならない。老朽化した橋の比率が増えるにつれ、その状態をセンサでモニタリングして安全を保つための取り組みが盛んになってきた。そうした先端的な研究を東京大学 大学院工学系研究科 総合研究機構 教授の藤野陽三氏(写真)が進めている。同氏は、2013年7月に開催の「第19回 国際マイクロマシン・ナノテクシンポジウム」で「社会インフラ(橋・道路等)におけるメンテナンスの重要性とセンサーへの期待」と題して講演した。以下、同氏の講演を編集し

    安い強靭インフラはこう造る
  • 再生可能エネルギーに関する五つの誤解 - 日経エレクトロニクス - Tech-On!

    Fraunhofer Instituteが集計した2011年5月のドイツの電力需要曲線。そのうち、黄色が太陽光発電、薄い緑色が風力発電、グレーが従来の発電(火力や原子力発電)で賄った部分。グラフ提供:Fraunhofer ISE。 電力危機の中、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーが話題になっています。テレビでもそれを取り上げた番組を見ない日はないほど。ところが、残念ながら、再生可能エネルギーに否定的なコメンテータの方の多くは、再生可能エネルギーを事実に基づいて正しく理解していない、つまり誤解しているようです。誤解しているから、否定的なのでしょうけど。幸い、その誤解の多くは事実を知れば解消するものがほとんどです。ここでは、その解消を試みようと思います。 いくつかある誤解を整理すると、再生可能エネルギーは、(1)発電コストが高い、(2)太陽電池は大量導入しても発電コストが下がらない、

  • スマートテレビはLモードの二の舞になるか - 日経エレクトロニクス - Tech-On!

    日経エレクトロニクス2011年6月27日号に「家電新生 未知の『データ鉱山』を攻略せよ」という特集を書きました。今後の家電はインターネットに接続されるのが当たり前になること、そして、そうした時代になるとインターネット上の膨大なデータを家電の機能に生かすのが重要になること、の2点を解説した特集です。この特集は特にテレビに焦点を当てているわけではありませんが、新生が期待される家電の中には当然、テレビも含まれます。 日経エレクトロニクスでは、次世代のインターネット・テレビ、いわゆる「スマートテレビ」に関するセミナー「スマートTV サミット」を2011年5月27日に開催しました。私も、何か特集に参考になる話題はないかと会場の隅で聴講しました。このセミナーでスマートテレビに関するさまざまな話を聞いているうちに、私はふとスマートテレビがあるものに似ていることに気付きました。「Lモード」です。 「そんな

  • 本当のデジタル・カメラ - 日経エレクトロニクス - Tech-On!

    「EXILIM EX-TR100」の開発者の一人である長山洋介氏。コンパクト・デジタル・カメラは、一眼レフ・カメラ、ビデオ・カメラ、携帯電話機の「三大巨頭」が作る三角形の中を「ピンポン玉のように行ったり来たり彷徨っていた」(同氏)という 「何のためのデジタル化だったのかな、と思ってたんです」――。 先日、カシオ計算機でデジタル・カメラのデザイナーを務める長山洋介氏(同社 デザインセンター プロダクトデザイン部 第一デザイン室 室長)に取材する機会がありました。同氏が中心となって開発したコンパクト・デジタル・カメラ「EXILIM EX-TR100」(以下、TR100)の誕生について伺うためです( Tech-On! 関連記事1)。 TR100の特徴は、体を変形させることで多様な撮影スタイルに対応できる点にあります。レンズ部を中心にフレームを自由な角度に回転させたり、液晶ディスプレイを270度

  • TV -- Tech-On!

    【特集】テレビ新世紀への挑戦 「家電の王様」であるテレビに大変革の時が訪れている。ブロードバンドやスマートフォンの普及などが、放送波に乗ってやってくる番組を映し出すだけだったテレビの在り方を変え、新たな市場を拓く。Google TV、Smasung Smart TV、VIERA Connect・・・。テレビに新たなユーザー体験をもたらす、「スマートTV」を巡る開発競争や市場動向、普及への課題、などを追う。

  • 「若者のテレビ離れ」を食い止めるには - 日経エレクトロニクス - Tech-On!

    「最近の若い人は、テレビをあまり見なくなっているので困っています」。国内のテレビ・メーカーやテレビ局などの関係者と話をすると、こんなぼやき声を聞くことがあります。 NHK放送文化研究所が2011年2月23日に公表した、「2010年 国民生活時間調査報告書」でも、テレビの視聴時間は若い世代ほど短いというデータが示されています。同調査は、NHK放送文化研究所が2010年10月に、10歳以上の国民7200人に対して実施したアンケートです(有効回答者は4905人)。これによると、テレビの視聴時間が最も長いのは70歳代で、どの曜日も男女とも1日4時間半以上となっています。これに対し、10〜20歳代の男性の平日の視聴時間は1日2時間を切っています。 1日15分以上テレビを視聴する人の比率も、若い世代ほど低い傾向が見られます。50歳代以上の男女は、どの曜日でもその比率が90%を超えているのに対し、例えば

  • 方向音痴とニュータイプ - 日経エレクトロニクス - Tech-On!

    位置情報には魔力があります。 この1年ほどの位置情報を使ったWebサービスの盛り上がりを見ると,そう思わざるを得ません。日では,位置情報を使った携帯電話向けのゲーム・サービス「コロニーな生活☆PLUS」(コロプラ)が160万人を超えるユーザーを集め,大きな関心を呼んでいます。米国では650万人を超える会員を抱えるFoursquare社のサービスで火がつき,店舗などで自分の位置を登録する「チェックイン」が大流行の兆しです。 位置情報に関心が集まる背景には,SNSをはじめとするソーシャル・メディアの世界的な台頭があります。それにしても,その勢いはすごい。中東ではFacebookやTwitterを活用して集った市民が独裁政権を倒し,日では質問回答サイトを使ったカンニングが大きな話題になっています。2011年は,インターネットで人と人がつながる,いわゆる「ソーシャル・グラフ」が広がったことのイ

  • スペック競争のための技術開発 - 日経エレクトロニクス - Tech-On!

    思い返してみると,テレビの話ばかり書いてきました。2007年に日経エレクトロニクス編集に異動になって,最初に担当した特集は,2007年12月3日号の「アナログ停波に死角あり」でした。最近では,2010年5月3日号の解説「テレビのコモディティー化が止まらない」,2010年12月13日号の特集「テレビ 最後の挑戦」といった記事を担当しています。Tech-On!では,例えばGoogle TV分解記事の【その2】以降を書きました。 執筆したブログでも,「テレビは生活必需品なのか?」「テレビが熱い!」「テレビの消失」「アダルト・コンテンツの神通力は次世代テレビに通用するか」などで,テレビを主題に取り上げました。 ご存じのように,日テレビは2011年に大きな転換点を迎えます。薄型テレビの販売を強力に後押ししてきたエコポイント制度が3月に終了し,7月には地上アナログ放送の停波が実施されます。「完全地

  • グラフェンでカーボン・エレクトロニクス時代が来るか - 日経エレクトロニクス - Tech-On!

    2010年は,もしかすると後世の人から,エレクトロニクス分野の主役となる材料が,シリコン(Si)から炭素(C)にとって代わる転換点の年だといわれる年になるかもしれない。そのきっかけとなりそうな出来事や開発,発見がいくつも起こっているからだ。 一つは,2010年のノーベル賞である。物理学賞も化学賞も炭素に関連した研究が受賞した(関連記事)。物理学賞は,炭素が6角形(6員環)の網状につながった「グラフェン」を黒鉛(グラファイト)から「画期的な(groundbreaking)」(スウェーデン王立科学アカデミー)方法で単離したことなどが受賞理由になった。そして化学賞は,有機化合物同士を結合させる「カップリング反応」の開発が受賞理由だ。もっと簡単に言えば,一方は炭素間の結合(といってもファンデルワールス力ですが)を切る技術,もう一方は,結合させる技術が評価されたことになる。 両技術は,炭素という非常

  • 蓄エネルギー・システムは消えゆく給水塔の運命をたどるか - 日経エレクトロニクス - Tech-On!

    日経エレクトロニクス11月1日号の特集記事「家から始まる蓄エネ社会」を執筆しました。太陽光発電など出力が不安定な再生可能エネルギーが増えてくると,電力をバッファリングして時間的に変動する出力を平準化したり,電力需給のアンバランスをタイムシフトによって解決するために,蓄電システムを大幅に増やす必要が出てきます。今回の記事は,近い将来,そうした蓄電システムやその他の技術も合わせた「蓄エネルギー社会」が実現する道筋が見えてきた,といった記事です。 ただ,実を言うとつい最近まで私自身がこの「家から始まる」蓄エネ社会の到来に懐疑的でした。というのは,蓄電システムを電力系統のどこにどれだけ置くのが電力系統にとって最適か,あるいは蓄電システムの導入にかかる費用を最小にできるかを追求していくと,蓄電池などできるだけ使わないのがベストの選択になるというのが明白だからです(関連記事)。 例えば,2020年まで

  • IntelのLTEチップがiPhoneに載る日 - 日経エレクトロニクス - Tech-On!

    これで,将来のiPhoneに,IntelのLTEチップが載る可能性が出てきた――。 今週,米Intel Corp.は,ドイツInfineon Technologies AGの携帯電話機向け無線チップ事業の買収を発表しました( Tech-On!の関連記事)。ここ最近,欧米のメディアでちらほらとウワサが出ていた件ですが,ついに正式発表された格好です。買収金額は約14億米ドル。先日ルネサス エレクトロニクスがフィンランドNokia Corp.のワイヤレス・モデム事業を約2億米ドルで買収しましたが,その7倍の規模になります( Tech-On!の関連記事)。 Infineon社の同事業は,携帯電話機の無線制御部(ベースバンド処理LSIやRFトランシーバIC)に関するもの。業界最大手というわけではありませんが,競合メーカーからは一目置かれた存在でした。その理由は,米Apple Inc.のスマートフォン

  • 意外に知られていないチップ間の無線通信技術 - 日経エレクトロニクス - Tech-On!

    先日,積層チップ間の無線通信技術を開発している慶応義塾大学 教授の黒田忠広氏にお話をうかがう機会がありました。黒田氏の研究グループは,オンチップ・コイル間の磁界結合を利用した無線通信技術で多くの研究成果を発表しています(関連記事)。6月に開かれた「2010 Symposium on VLSI Circuits」では,2入力NANDゲート(ファンアウト4)の動作エネルギーとほぼ等しい10fJ/ビットという超低エネルギーで無線通信できる技術を発表し,注目を集めました。無線で1ビットを伝送する際のエネルギーが,論理ゲート一つ分の駆動エネルギーと同じというのは驚くべきことです。 コイル間の磁界結合を利用した無線通信技術は,低消費電力化だけではなく,低コスト化にも向くと黒田氏は指摘しています。例えば,DRAMチップの積層に利用した場合,競合するTSV(Si貫通ビア)技術に比べて「チップ当たりのコスト

  • ビデオ・カメラ,レンズ交換式が面白い - 日経エレクトロニクス - Tech-On!

    それは見たこともないビデオ・カメラでした。三洋電機の「Xacti」にニコンの魚眼レンズが取り付けられているのです(図1)。見つけたのは原宿。「デザイン・フェスタ・ギャラリー原宿」,通称“デザフェス”というギャラリーで2010年7月30日〜8月1日に開催されたイベント「 ARTALK×アートーク」の一画でした(図2)。もちろん市販品ではありません。 作ったのは,フリーランスのデジタル・コンテンツ・デザイナーとして活動している高松勝範さん(図3)。魚眼レンズを使うことで,パノラマ動画を撮影できるといいます。作品を見せていただいたのですが,これがとても面白い!今まで見たことのない動画で,新鮮な感覚を味わいました。パソコンで再生中に動画の上でマウスを動かすと,好きな視点に合わせられ,ぐるっと360度見渡せるものもあります。高松さんのホームページに作品がありますので,お時間の許す方は覗いてみてはいか

  • 電動2輪車,ヤマハ発の再挑戦で動き出す - 日経エレクトロニクス - Tech-On!

    それは中目黒で出会いました(写真1)。ヤマハ発動機の電動2輪車「EC-02」です。デザイン性を重視して30〜40代の男性をターゲットとし,2005年に登場しました。車体側面の五角形のパネルは取り外し可能で,オプション・パーツとして透明のパネルが用意されています。自分の好みのデザインにカスタマイズできる楽しみもあり,発売当時は“オシャレな乗り物”としてファッション誌でも紹介されるほどでした。 しかし,残念ながら,ヤマハ発動機は2007年に電動2輪車の販売を中止してしまいました。搭載するLiイオン2次電池の不具合で実施したリコールによる影響もありますが,一番の理由は事業として成立しなかったことです。同社はこれまで,EC-02以外にも,2002年に「Passol」,2005年に「Passol-L」を発売しましたが,3車種合計の累積販売台数は「6000台程度」(同社 執行役員 SP事業推進統括部長

  • 「常時接続機器500億台」をにらんだ戦い - 日経エレクトロニクス - Tech-On!

    「2020年には500億台もの端末がインターネットに接続されるようになる」──。これは,通信機器メーカーのスウェーデンEricsson社が示すようになった予測です。 Ericsson社が指摘するように,あらゆる機器が無線や有線でインターネットに接続される時代は,きっとやってくるでしょう。携帯電話機やタブレット端末だけでなく,車載情報端末やヘルスケア機器といった多様な機器がつながることになりそうです。そうした機器が爆発的に増えることを期待する半導体メーカーの動きが激しくなってきました。マイクロプロセサなどの先端論理半導体を提供するメーカーにとって巨大な市場であるにもかかわらず,まだどの企業も支配的な力を持てていないからです。大手半導体メーカーや,アジアの新興半導体メーカーなどが,虎視眈々とチャンスをうかがっています。 インターネットに接続可能な機器の心臓部となるマイクロプロセサや通信用チップ

  • もうQUEに会うことはできないのか - 日経エレクトロニクス - Tech-On!

    やはり延期か…。しかも,今度は出荷時期が未定とは…。 米Plastic Logic社が出荷に向けて準備を進めていた電子書籍「QUE」。そろそろ入手できるはずだった2010年6月24日,同社から届いたのは出荷を延期するという連絡でした( Tech-On!関連記事1)。QUEの出荷延期は今回が初めてではありません。当初,2010年1月に開催された「2010 International CES」において同年4月の発売を発表しましたが( Tech-On!関連記事2),それが延期されていました( Tech-On!関連記事3)。ですが,今回の出荷延期の連絡は前回に比べて深刻といえます。前回は製品出荷を6月末まで延期するとしていたのに対し,今回は新たな出荷時期については未定。しかも,予約をキャンセルするという連絡も,Plastic Logic社から予約者に届いています。 日経エレクトロニクスでは,QUE

  • エルピーダのTSV技術に期待 - 日経エレクトロニクス - Tech-On!

    先日,TSV(Si貫通ビア)を使った3次元積層DRAM技術に関し,エルピーダメモリ 取締役 執行役員 CTOの安達隆郎氏の講演を聞く機会がありました(関連記事)。 同社が3次元積層DRAMの開発を格化させたのは2004年のこと。NEDOの助成を受け,512MビットのDRAMコアを8段積層した4GビットDRAMを,当時のNECエレクトロニクスおよびOKI(沖電気工業)と共同開発しました(関連記事)。安達氏は「開発は必死で進めたが,予想以上に時間がかかってしまった」と当時を振り返っています。 その後,エルピーダメモリは2009年に1GビットDRAMコアを8段重ねた8GビットDRAMを開発します(関連記事)。それを8個使った8Gバイト・モジュールも試作しました。TSVの材料を当初の多結晶SiからCuに変更したことでも注目を集めました。「2004年から5年掛かってたどり着いた成果だった」と安達氏

  • 中学生,恐るべし - 日経エレクトロニクス - Tech-On!

    「Hard fun(難しいけど,面白い)」――。数学者で発達心理学者のSeymour Papert氏の言葉です。Papert氏は,プログラミング言語「LOGO」の開発者。子ども達が問題をより深く考えたり解いたりできるツールを作りたいと思い,LOGOを作ったといわれています。困難な課題に立ち向かうことで創造力を育み,知識や論理的思考を身に付けられるようになるというわけです。 先日,その「Hard fun」の“威力”を感じる機会がありました。デンマークLEGO社の教育事業部門であるLEGO Education社が開催した,新製品「レゴ エネルギーセット」の発表会です(図1)。このレゴ エネルギーセットは,パーツ類を組み合わせることで太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーを体験的に学ぶことができる,というもの( PDF形式のニュース・リリース)。

  • うまくいかなかったJobs氏のデモ - 日経エレクトロニクス - Tech-On!

    通常であれば,Steve Jobs氏のプレゼンテーションは問題なく進む。だが,新型「iPhone 4」を発表した「Apple Worldwide Developers Conference 2010(WWDC)」の基調講演( Tech-On!関連記事)で, “事件”が起きた。iPhone 4に搭載した新しいディスプレイ技術を説明するために,新聞のWeb記事をダウンロードしようとしたとき,なかなかダウンロードが進まなかったのである。「ここ(基調講演を行った米サンフランシスコ市のMoscone会館の講堂)のネットワーク状態は,いつも予測不可能だ」とJobs氏はつぶやいた後,壇上からこう懇願した。「今,皆さんが無線LANの利用をやめてくれたら,とても助かるんだけど…」。 これを聞いた聴衆からは,笑い声が漏れた。iPhoneを扱う携帯電話事業者AT&T Inc.の第3世代(3G)ネットワークへの接

  • 「感度と安定性の狭間で悩むエンジニアを,少しでも楽にしてあげたい」 - 日経エレクトロニクス - Tech-On!

    Apple社の「iPad」の登場に,ディスプレイ業界が沸き立っています。iPad は4月の発売から最初の1カ月で100万台市場となりましたが,発売当初からそう考える人はほとんどいませんでした。しかし,実際には100万台をあっさりクリアし,「2010年内に1000万台市場になる」(米DisplaySearch社)という予測さえ出てくるようになりました。 液晶画面にタッチ・パネルを取り付けてペンや指で操作できるようにしたタブレット端末は,1990年ごろから様々な製品が登場してきました。携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」や多機能携帯電話機「iPhone」など3〜4型の小型画面を搭載したヒット商品はいくつかありましたが,5〜10型前後の中型画面を搭載したタブレット端末の市場はなかなかブレイクしていません。iPadは,この状況を一変させました。突如出現した1000万台市場に,ディスプレイ業界は色め