スペインのバルセロナにある幹線道路に架かる橋に、汚染物質を分解する「光触媒コンクリート」が使用される。そのほか、木々でいっぱいの高層マンション「垂直の森」など、世界の各都市で進む「大気をクリーンにする建築」例も紹介。 スペインのバルセロナにある幹線道路に架かる橋に、汚染物質を「食べる」光触媒コンクリートが使用される。このコンクリートは、太陽エネルギーを利用して、汚染された空気を酸素や水などに分解し、橋自身と、その周りの空気をきれいに保つ。 このハイテク・コンクリートは、都市建築会社BCQ社が手掛けるサラエヴォ橋の大規模な再開発計画に使用される。サラエヴォ橋は、バルセロナの北側を走るアヴィングーダ・メリディアナ道路に架かっている。 光触媒コンクリートは、酸化チタンの光触媒作用により、スモッグや、路面に付着した汚染物質を分解するというものだ。汚染物質を酸素や水、二酸化炭素、硝酸塩、硫酸塩に変え